鉄道路線を中心に各種統計データなどを駆使して、鉄道がもたらす様々な効果効用を日夜研究している。属性としては「鉄ちゃん」でもあり、三度の飯より鉄道をこよなく愛する。「路線の格付け」は確かに存在するが、いかなる路線であってもそこに乗客がいる限り、それを愉しみ愛でる観点を忘れない。 ニュースな本 ビジネス・経済から、エンタメに教育、政治まで…。世の中には山のように書籍が存在する。その中から「読んでためになる」「成長できる」「思わずうなる」ような書籍を厳選し、その一部をお届けする連載。話題の新刊から埋もれた名著まで、きっと素敵な発見があるはずだ。気になる書籍があれば、ぜひ元の書籍を読んでほしい。 バックナンバー一覧 新型コロナによって社会全体的にテレワークやデジタル化が進み、利便性が良くなった。一方で、大打撃を受けた企業もある。その一つが「鉄道会社」だ。2020年度の鉄道会社各社の売上は過去最大に

国土交通省の有識者会議は7日、リニア中央新幹線の静岡県内でのトンネル工事が周辺環境に与える影響を分析した最終報告書案を示し、委員に了承された。トンネル掘削に伴う南アルプスの環境変化などをモニタリングし、生態系への悪影響を最小化する。最終報告書は座長である中村太士・北海道大教授に取りまとめを一任した。近く公表する。報告書案はトンネル掘削で影響が及ぶ懸念があった南アルプスの①沢の水生生物②標高が

JR九州が7日発表した2023年4〜9月期の連結決算は、純利益が前年同期比2.3倍の279億円と、4〜9月期としては過去最高だった。鉄道やホテル事業が新型コロナウイルス禍の収束で回復したのに加え、関連会社だったドラッグストア「ドラッグイレブン」の株式売却益が寄与した。売上高は前年同期比12%増の1907億円だった。訪日外国人（インバウンド）観光客の増加で客室稼働率や単価が上昇したホテル事業が6

ニューシャトル（埼玉新都市交通）は、12日から開業40周年を記念して記念切手を発売する。84円切手5枚で1シートとして1200円で販売する。発売枚数は先行販売分を含めて400枚としており、丸山車両基地で売り出す。切手には、桜と一緒に写る車両や雪が降り積もる中を走る車両など、沿線の四季折々の風景と車両の写真を

JR西日本や広島県東広島市などは7日、同市内の公道で自動運転によるバス高速輸送システム（BRT）の実証実験を始めた。JR西条駅と広島大学東広島キャンパスを結ぶ1周12キロメートルのコースを走る。初日は手動運転で道路状況の確認やデータの採取などを行った。2024年2月上旬まで実施し、将来の本格導入を目指す。JR西はバスを隊列走行させ、大量輸送を実現するBRTの実験を滋賀県のテストコースで進めてき

りんかい線を運営する東京臨海高速鉄道（東京・江東）は2025年度に新型車両「71-000形」を導入する。座席幅を広げ、空調設備の冷房能力も強化して快適性を高める。同社が新型車両を導入するのは1996年に新木場―東京テレポート間を開業して以来初めて。現在の「70-000

弘南鉄道（本社青森県平川市）は7日、弘南線（弘前－黒石）全線で運転を再開した。レール補修などのために運休してから43日ぶりの全線再開に、利用客からは「やっと乗り換えしないで目的地に行ける」などと歓迎の声が聞かれた。同日は新里－館田間で強風による倒木が確認されたため、午前中は3本が区間、全区間運休したが、午後には平常運転に戻った。

リニア中央新幹線東京・品川―名古屋間に設ける長野県駅（仮称、飯田市）など中間駅と周辺地域の活性化について考えるシンポジウムが６日、東京・大手町で開かれた。研究者や計量計画研究所（東京）などでつくる検討委員会が、活性化策に関する報告書をまとめたのに合わせて企画。長野県の阿部守一知事や神奈川、山梨、岐…

苦境が続くＪＲ北海道は、北海道新幹線札幌延伸に経営再生の望みを託してきた。２０１９年に示した長期経営ビジョンでは、３０年度末の札幌延伸を経て、３１年度に国の支援を受けず経営自立することを打ち出した。だが、札幌開業は数年遅れる見通しで、稼ぎ頭となる札幌駅南口の再開発ビルも建設費高騰の影響を受けている。...

【白糠】旧国鉄白糠線廃止から４０年を迎えたのを契機に、町内４郵便局が記念消印４種の発行を始めた。鉄道ファンに跡地などを巡って楽しんでもらう狙いで、各郵便局内では同路線関連の写真展示も行っている。...

沿線の豊富な湧水を生かしてJR日田彦山線バス高速輸送システム（BRT）沿いの地域振興につなげようと、福岡県などは東峰村の「岩屋湧水」、添田町の「山霊の水」という両自治体が誇る湧水にマッチするコーヒーを考案した。湧水の硬度の違いに着目し、適した豆や焙煎（ばいせん）にこだわった3種類ずつの...

静岡市の難波喬司市長は６日の定例記者会見で、国土交通省によるリニア中央新幹線開業後の静岡県内の東海道新幹線停車本数調査について「現実性があると思っている」と述べ、ＪＲ東海が調査結果通りに増便するよう市として静岡駅での乗降客数を増やす努力をする必要があるとの認識を示した。 国土交通省によるリニア開業後の静岡県内の新幹線停車本数調査について見解を述べる静岡市の難波喬司市長＝６日、市役所静岡庁舎 同省の調査では、品川－大阪間のリニア全線開業後、東海道新幹線の県内６駅に停車する回数が約１・５倍に増え、静岡駅では現在１時間に３本が５本に増える可能性があるとした。 難波市長は、ＪＲの丹羽俊介社長が１０月の定例記者会見で同調査結果について「違和感はない。あり得る範囲」と言及したことを踏まえ、実現に期待を示した。その上で、「リニアの需要予測が（停車回数を予測する上で）大事だが、しっかりやってもらった」と同

広島電鉄（広島市中区）は6日、2023年9月中間連結決算の純損益予想を5億4千万円の赤字から2億3400万円の黒字に上方修正した。新型コロナウイルスの5類移行や、5月に広島市であった先進7カ国首脳会議（G7サミット）を受け、運輸業で観光客などの増加が予想を上回った。新型コロナ禍に伴う自治体からの補助金も想定を超える見込み。

広島県東広島市とJR西日本は7日、自動運転技術を使ったバス高速輸送システム（BRT）の導入に向けた実証運行を同市内で始めた。JR西条駅と広島大東広島キャンパスを結ぶ幹線道路ブールバールを連節バスと大型バスの2台が走り、一部区間では隊列走行する。公道で自動運転の大型バスが隊列走行する実験は全国初という。

広島市安芸区のJR山陽線瀬野―八本松間で6日夕に起きた列車の立ち往生は、広島都市圏の帰宅ラッシュを直撃した。運転は終日見合わせになり、利用客は疲れた表情などを見せた。 ＜関連記事＞150人が列車に4時間　7日に運行再開へ 乗客は瀬野駅に引き返すまで約4時間、現場にとどまった。列車内にいた東広島市の50代会社員女性は「『雨なのでスピードを緩めて運転する』とアナウンスがあり、少し動いてすぐ止まるを繰り返し、最後は動かなくなった」と証言した。代行バスで約5時間遅れて同市の西条駅に着き、消耗した様子だった。

利用が低迷するJR芸備線備後庄原―備中神代間を巡り、中国運輸局は6日、存廃を議論する「再構築協議会」への参加意向などを問う意見聴取の回答期限を27日に延期すると広島、岡山両県と沿線の庄原、新見両市に通知した。

滋賀・JR虎姫駅の虎ファン聖地「虎神殿」に日本一「お礼参り」続々、パインアメ振る舞う 2023年11月7日 6:10

ここで人車時代の東京から湯河原・熱海への旅が、どのようなものだったのかを見ていくことにしよう。その様子は、明治の文豪・国木田独歩の短編『湯ヶ原ゆき』によく描かれている。同作は主人公（独歩）が「親類の…

鎌倉、江の島エリアに観光客が集中し、住民生活に悪影響をもたらすオーバーツーリズムの問題について考える第１回協議会が６日、藤沢市役所で開かれた。人気漫画「スラムダンク」ゆかりの江ノ島電鉄鎌倉高校前駅近くの…

箱根登山鉄道（小田原市）は、「ロルバーン　ポケット付メモＬ箱根登山電車　出山の鉄橋」を発売した。 文具メーカー・デルフォニックスのノート「ロルバーン」との初コラボレーション。同鉄道の見どころの一つという「出山の鉄橋」の景色を表紙に描き、使う度に箱根旅行の思い出がよみがえるようなデザインとした。箱根湯本駅、強羅駅やオンラインストアで取り扱う。価格は８８０円（オンラインストア価格、送料別）。 問い合わせは、同社鉄道部電話０４６５（３２）６８２３。

福井村田製作所（本社福井県越前市岡本町、野村愼治社長）は11月6日、北陸新幹線の越前たけふ駅前（同市大屋町）に新研究開発センターを建設すると発表した。11月20日に着工し、2026年1月末の完成予定。将来的には村田製作所グループの研究者ら約800人が集まり、主力製品である積層セラミックコンデンサーの研究開発、人材育成の拠点を目指す。総工費約350億円を予定している。 積層セラミックコンデンサーはスマートフォンやパソコン、自動車など幅広い用途で使われる極小の電子部品。センターの核となる研究開発用フロアには、実際の工場と同じ生産ラインを実験用に設置する。村田製作所野洲事業所（滋賀県）の原材料系の技術開発部門などとも連携しながら、新商品や新たな工法、材料の研究開発を進める。 ⇒【詳しく】初の企業立地、ホテルや商業施設誘致の追い風に 鉄骨造り地上5階建てで、敷地面積約5万5千平方メートル、延べ床面

阪神タイガースの岡田監督や選手らの写真をあしらい、運行を始めた特別電車＝７日午前、西宮市甲子園七番町、阪神甲子園駅（撮影・斎藤雅志） 阪神電気鉄道は７日、プロ野球阪神タイガースの３８年ぶり日本一を記念し、岡田彰布監督と選手１１人の写真をあしらったラッピング電車の運行を始めた。車体には「日本一　ご声援ありがとうございました」と感謝のメッセージも記した。来年１月下旬まで。 特急や急行などで使う車両２編成（各６両）を装飾。阪神本線や神戸高速線、山陽電鉄線で運行し、８日からは阪神なんば線も走り、近鉄線へも乗り入れる。 車体側面には、岡田監督のほか、日本シリーズＭＶＰに輝いた近本光司外野手＝兵庫県淡路市出身＝や４番を打ち続けた大山悠輔内野手、胴上げされた岩崎優投手らが腕を組み、仁王立ちした姿で登場。先頭部など随所にシリーズ制覇を記念したロゴを掲げ、車内を監督や選手２２人のポスターなどで埋め尽くしてい

岩手、秋田両県を結ぶＪＲ北上線に無料で乗れる乗車票をＪＲ東日本が５日に追加配布したところ、１５００枚が即日品切れとなったことが６日、同社への取材で分かった。１０月２６日に先行して配った５千枚も、即日品切れだった。同社は、乗客が集中しすぎて混…

岡山、広島両県にまたがるＪＲ芸備線の利用低迷区間の存廃を話し合う「再構築協議会」設置を巡り、沿線４自治体が国からの意見聴取に対する回答期限の延長を要請したことを受け、所管する中国運輸局は６日、期限を今月２７日に延ばすと各自治体に通知した。 意見聴取は中国運輸局が１０月１３日から両県と新見、庄原市に行い、協議会への参加意向や設置した場合のメンバーに対する考えを１１月２日までに回答するよう求めた。しかし、自治体側は２県２市間の調整や協議会制度の確認にさらに時間がかかるとして同日、期限延長を申し入れていた。 国側から延長の知らせを受けた岡山県の伊原木隆太知事は「新たに示された期限までに回答できるよう、新見市や広島県などと相談し対応を進める」、広島県の湯崎英彦知事は「制度内容の確認や２県２市の意向確認が進むよう、対応を検討していく」とのコメントを出した。 再構築協議会を巡っては、ＪＲ西日本が１０月

◇…ＪＲ只見線応援のため、福島県柳津町の会社員増井弘勝さん（５３）が呼びかける「呑（の）み鉄」の催しが１００回に達し、飲み仲間、ではなく只見線愛にあふれる仲間が祝宴を設けた。 ◇…偶然出会った乗客と酌み交わした日もあれば、１人だけの日も。ＪＲと乗客に迷惑をかけないように淡々と続けた。 ◇…仲間は「地元住民が楽しく乗る姿をアピールしてくれた」とねぎらった。「よかったら次はご一緒に」と増井さん。只見線盛り上げへの線路は続くよ、どこまでも。（会津若松）

近畿日本鉄道は6日、交通系ICカード「ICOCA（イコカ）」で月11回以上近鉄線に乗車すると、利用総額の10％をポイント還元するサービスを2024年2月中に始めると発表した。紙の回数券は、通学用や障害者向けなどを除き24年2月29日で販売を終了する。...

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岩手県宮古市の三陸鉄道津軽石駅前で５日、駅開業８８年の「米寿」を記念した「津軽石駅にぎわいまつり」が開かれた。大勢の住民が出店やステージを楽しみ、地域が活気づいた。 地元住民でつくる津軽石駅にぎわいクラブ（白石雅一会長）が主催。列車の通過に合わせて、ホームで津軽石さんさ踊りなどの郷土芸能を披露した。 駅舎では１９３５（昭和１０）年１１月の駅開業当時の写真を展示した。駅前の通りに机をずらりと並べて祝賀会をする様子などが写され、来場者はじっくりと眺めた。 ◇　　　　　　◇ 記事全文は、１１月７日付の岩手日報本紙をご覧ください。

【プレスリリース】発表日:2023年11月06日りんかい線に新型車両71-000形を導入します東京臨海高速鉄道株式会社（本社 : 東京都江東区、代表取締役社長 : 斎藤 真人）は、1996年3月の第一期事業区間（新木場〜東京テレポート）開業以来28年間走り続けてきた70-000形(ななまんがた)車両に代わる新型車両71-000形(ななまんいっせんがた)を導入します。本車両は2025年度下期

プロ野球阪神タイガースが３８年ぶりに日本一を達成したことを記念し、阪神電鉄は７日、岡田彰布監督と選手の写真やポスターで装飾した特別仕様車両の運行を始めた。来年１月末まで。 特別車両は２編成あり、１編成６両。大阪梅田（大阪市）―山陽姫路（兵庫県姫路市）と、神戸三宮（神戸市）―近鉄奈良（奈良市）の区間を走る。車体の外側に岡田監督と選手１１人の等身大の写真や「日本一ご声援ありがとうございました」のメッセージがあしらわれ、車内も監督や選手２２人の中づりポスターが飾られている。

他人のクレジットカード情報を悪用し、ＪＲ西日本の予約サイト「ｅ５４８９（イーゴヨヤク）」などで新幹線特急券と乗車券を不正入手したとして、大阪府警国際捜査課は６日、窃盗や私電磁的記録不正作出・同供用の疑いで、住所不定の無職、張曦彧（ちょうぎいく）容疑者（２８）ら２０～３０代の中国籍の男４人と、神戸市北区の会社役員、林田義介容疑者（５５）を逮捕、送検したと発表した。 グループは偽サイトに誘導し、個人情報をだまし取る「フィッシング詐欺」の手口でカード番号や氏名などを取得。府警は約７８０人のカード情報が悪用され、被害総額は３億円超に上るとみて実態解明を進める。 張容疑者の逮捕、送検容疑は共謀し、今年２～４月、ＪＲ西日本やＪＲ九州の予約サイトにアクセスし、約３３０人分のクレジットカード情報を入力。ＪＲ新大阪駅などの券売機で、新幹線のチケット約１万４千枚（約１億４千万円相当）を発券したなどとしている。

「シュッ、シュッ、ポッポッ、シュッ、シュッ、ポッポッ」 軽快な音を周囲に響かせて、ゆっくりと駅のホームから出発してゆく。秩父鉄道長瀞駅（埼玉県長瀞町）を出発したばかりの「ＳＬパレオエクスプレス」は、煙突から煙をもくもくと吐き出し、次第に速度を上げながら、力強く目の前を通り過ぎていった。 昭和６３年から運行を開始したパレオエクスプレスは、熊谷―三峰口を１日につき１往復する。都心に最も近い蒸気機関車を標（ひょう）榜（ぼう）し、土曜と休日を中心に運行している。「ガタンゴトン」と揺られながら、車窓からの景色を眺めることを目的に、パレオエクスプレスを利用する観光客も多いという。 地域に観光客を呼び寄せる存在になっているパレオエクスプレス。地域住民に話を聞いてみると、別の楽しみ方も見えてきた。 「いい音なんです」 長瀞町観光協会の女性職員は、ＳＬの汽笛についてこう話した。普段は窓口で観光客らの案内をし

暑かった夏も終わり、秋・紅葉の季節がやってきた。こんなときには、ふらっとお出かけ－。というわけで新企画は『ふらっとホーム』。関西各地の駅から名所を訪ねようというもの。 第１弾は阪急電鉄宝塚線の「池田駅」。実は池田は多くの大企業や創業者らとのゆかりが深く、駅から少し足をのばせばその一端に触れることができる。 まずは、ことし生誕１５０周年を迎えた阪急電鉄の創業者・小林一三氏（１８７３～１９５７年）。池田は一三氏が生涯手掛けた数多くの事業の第一歩を記した土地だった。一三氏と池田をめぐる物語を見ていこう。 小林一三氏生誕１５０周年ポスター(阪急文化財団提供)「阪急」発祥の地阪急電鉄の登記上の本店は大阪の梅田ではなく「池田市栄町１番１号」。やはり「池田」が阪急発祥の地なのだ。 創業は明治４０年１０月１９日。「箕面有馬電気軌道」（以後、箕有電鉄と表記）として梅田－石橋から箕面に延びる箕面線と石橋－池田

6日午前5時55分ごろ、福岡県久留米市田主丸町のJR久大線坂石1号踏切と近くの坂石2号踏切で遮断機と警報機が作動しないまま、上り普通列車（2両編成、乗客約60人）が通過するミスがあった。JR九州が発表した。乗客らにけがはなかった。 JR九州によると、運行管理などをする指令所が踏切の異常を検知し、連絡を受けた社員が遮断機と警報機が正常に動いていないことを確認した。運行開始前の6日未明に現場で実施されたレール交換作業の際、作業員が遮断機などが作動しないよう設定。終了後に元に戻すのを忘れたのが原因という。原因が判明し、同日午前11時45分ごろに復旧するまでの間、係員を現場に配置して安全確保にあたった。

阪神タイガースの日本一を記念し運行が始まったラッピング列車＝兵庫県西宮市で2023年11月7日午前9時49分、梅田麻衣子撮影 「日本一　ご声援ありがとうございました」。プロ野球・阪神タイガースの38年ぶりの日本一を記念して、阪神電鉄は7日、感謝の言葉と岡田彰布監督や選手たちの姿がプリントされたラッピング列車の運行を始めた。2024年1月下旬まで、阪神本線や相互乗り入れする近鉄線などを走り、38年ぶりの喜びを乗客やファンと分かち合う。 ラッピング列車は2編成（各6両）あり、8000系は山陽電鉄などが乗り入れる大阪梅田―山陽姫路間、1000系は近鉄が乗り入れる神戸三宮―近鉄奈良間（8日から）で、特急や急行列車として走行する。車両の側面には、岡田監督と主力選手11人が腕組みをして立つ姿と応援への感謝のメッセージを大きく記した。車内のつり広告は、初めの約2週間は、監督と選手22人が登場する日本一記

新潟県と山形県を結び、一部区間で運休が続くJR米坂線で2日、定期的な検査・修繕のため、台車部分をトラックで運び出すための作業が行われた。今泉駅（山形県長井市）での作業が報道陣に公開され、「キハ110系」と呼ばれる重さ約30トンの車両が線路からクレーンでつり上げられ、車輪の付いた台車部分が取り外された後、道路で運ぶためにトラックへ載せられた。 米坂線は2022年8月の豪雨災害で橋りょうが崩壊するなどしたため、今泉―坂町（村上市）間で1年以上運休し、新潟車両センター（新潟市）など車両基地へ回送できない状態が続く。また、米沢駅から福島方面に至る区間は山形新幹線（奥羽線）が走る都合でレール幅が異なるため、他路線を迂回（うかい）することもできず、車両基地までトラックで搬出することに決まった。

経営するブティックで銚子電鉄応援セットの販売を始めた常世田圭弘さん＝千葉県銚子市で2023年10月26日、古賀三男撮影 銚子市双葉町のブティック「ジュールフェリエ」が、経営難の地元ローカル鉄道「銚子電鉄」を支援するため、ぬれ煎餅など銚電の商品を詰め合わせた「応援セット」（店頭価格税込み5246円）の販売を始めた。店頭とインターネットで計100セット限定で販売し、売り上げの10％を同社に寄付するという。 銚電の看板商品、ぬれ煎餅のほか生麺の焼きそば、レトルトカレーなど食品8点と、「…

会津鉄道芦ノ牧温泉駅の名誉駅長に就任し、列車内の乗客にあいさつするネコの「さくら」＝福島県会津若松市で 会津地方を走る会津鉄道の芦ノ牧温泉駅（会津若松市）の3代目名誉駅長に5日、雌のネコ「さくら」が就任し、駅長帽をかぶって初仕事に臨んだ。昨年10月に天国へと旅立った2代目で兄の「らぶ」の後継者となり、小さな駅舎はファンでにぎわった。 就任式が開かれ、帽子の他、制服が贈られた。ネコの世話をし、駅長を務める小林美…

プロ野球・阪神タイガースの３８年ぶり日本一を記念して、阪神電鉄に７日、岡田彰布監督や選手のユニホーム姿をあしらったラッピング列車が登場した。阪神本線や阪神なんば線で２編成を運行しており、来年１月下旬まで乗車できる。車両の先頭には日本一を示すロゴが掲示され、側面に監督と選手１１人の写真と、「日本一　ご声援ありがとうございました」の文字が貼られている。車内も監督や選手２２のポスターで埋め尽くされている＝大阪動画班　海上英敏撮影　2023年11月7日公開

【読売新聞】　約３００人分のクレジットカード情報を悪用し、ＪＲ西日本などのインターネット予約サービスで新幹線のチケット約１万４０００枚を不正購入したとして、大阪府警が２０～５０歳代の中国籍の男ら５人を私電磁的記録不正作出・同供用と窃

【読売新聞】　かつて「緑やくも色」と親しまれた彩色を復活させたＪＲ西日本の特急「やくも」の運行が５日、始まり、米子駅（鳥取県米子市）で〈リバイバル運転〉の開始を祝うセレモニーが行われた。 灰色を基調に緑色と黄色の帯が入ったデザインの

【読売新聞】　足立、荒川両区を走る日暮里・ 舎人 （ とねり ） ライナーの経営が厳しい状況に陥っている。慢性的な赤字に「想定外」の設備投資の借金返済が重なり、将来的に手元資金が尽きる可能性があるという。都は、都営バスなどの資金で穴

【読売新聞】ＪＲ西日本とソフトバンクは７日から、複数のバスが一定の車間距離を保ちながら自動走行するＢＲＴ（バス高速輸送システム）の実証実験を広島県東広島市の公道で行う。安全性や技術面での課題を検証した上で、２０２０年代半ばの実用化を

【読売新聞】　会津鉄道芦ノ牧温泉駅（福島県会津若松市）の３代目名誉駅長に雌猫「さくら」（３歳）が５日、就任した。 同駅では、２００８年に雌猫「ばす」が名誉駅長になってから、猫のスタッフが常駐して乗降客の送り迎えをしている。さくらは２

6日午後3時35分ごろ、JR山陽線の瀬野―八本松間を走行中の上り普通列車（大野浦発、白市行き）の車輪が空転し、動かなくなった。JR西日本中国統括本部によると、現場は広島市安芸区上瀬野町の山中。4両編成の列車には、乗客など約150人が乗っていたが、約4時間後に手配した下り列車へ乗り換えて瀬野駅まで移送したという。列車の移動と線路の確認のため瀬野―西条間の上下線で終日運転を取りやめ、7日の始発からの運転再開を目指している。 トラブルが起きた瀬野―八本松の区間は「セノハチ」と呼ばれる。国内屈指の急勾配・急カーブで知られ、2021年12月には貨物列車が脱線する事故が起きている。JR西によると、車輪の空転はレールに水滴や落ち葉がつくことで起こりやすくなるという。気象庁によると、広島市内では6日午後に雨が観測されていた。

プロ野球・阪神タイガースが日本シリーズを制したのを記念して、阪神電鉄は7日、特別なラッピングを施した電車の運行を始めた。選手らをデザインした8000系と1000系の2編成を来年1月下旬まで阪神本線などで走らせる。 電車には、岡田彰布（あきのぶ）監督や大山悠輔選手らをデザインし、「日本一　ご声援ありがとうございました」という言葉をあしらった。車内には、岡田監督や選手たちが登場する記念のポスターも掲げている。 阪神電鉄の広報担当は「ファンや沿線の皆様の応援のおかげでタイガースが38年ぶりの日本一になり、感謝の気持ちを込めて企画した」と話す。 同社は10～12日、タイガースの日本一を記念し、普段は武庫川線を走る「TORACO号」と「トラッキー号」を連結した特別仕様の1編成（4両）も、大阪梅田―高速神戸間で運行する。（瀬戸口和秀）

岐阜県恵那市は6日、市内に2両ある蒸気機関車（SL）が明知鉄道で復元運転が可能かどうかを探るSL復元検討委員会を設立した。リニア中央新幹線の開業を見据え、SLは観光の目玉になりうる資源として、復元までの資金集めや技術的な課題を洗い出すという。 市役所で初会合があり、経済や住民団体などから委員8人が選任された。2024年度までに、復元費用や資金調達法、年間に100日運行した場合の経済効果などを調査する。会長に選ばれた阿部伸一郎・市観光協会会長は「収支は課題だが、SLには第一目的地として人を呼べる魅力がある」と述べた。 SLは、1973年まで前身の旧国鉄明知線を走っていた「C12」。引退後は明智小学校に展示されていたが2013年に明智駅に移設され、駅構内で運転体験などに使われている。もう1両も「C12」で、21年にJR東海から譲渡され、市中央図書館の敷地に保管されている。（本井宏人）

線路の不具合で運休が続いていた青森県の弘南鉄道の弘南線が7日、運休から40日余りを経て全線で運転を再開する。一方で大鰐線の復旧は来月上旬までかかる見通しだ。ずさんな検査態勢が引き起こした今回の全面運休。会社の安全管理態勢が問われるとともに、利用者減の中で路線をどう維持するのかという岐路にも立たされている。（古庄暢） 6日午後、平川市の弘南鉄道社本社で、船越信哉常務が長期の運休に至った経緯や翌7日からの運転再開について、報道陣の取材に応じた。 弘南線（弘前―黒石）と大鰐線（中央弘前―大鰐）の全線運休が始まったのは9月25日。8月に大鰐線が脱線事故を起こしたことを受け、外部の研究機関に線路の検査を依頼したことがきっかけだった。 検査の結果、摩耗度合いが自社の測定値より大きかったことが判明。全線で追加調査をしたところ、弘南線、大鰐線の各3カ所の計6カ所で、線路の交換目安となる基準を超えていた。線

阪神タイガースがプロ野球日本シリーズを制し38年ぶりに優勝しました！ところで、球団の親会社である阪急阪神ホールディングスの経営状況はどうなっているのでしょうか？ 連載「ダイヤモンド決算報」から、私鉄5社の最新決算を分析した10月20日公開記事を、再び紹介します。 新型コロナウイルス禍がかなりの落ち着きを見せ、社会は少しずつ元通りになりつつある。だが、円安、資源・原材料の高騰、半導体不足といった問題はいまだに解消されていない。その結果、企業によって業績の明暗が分かれている。格差の要因を探るべく、上場企業が発表した直近四半期の決算における売上高を前年同期と比べ、各業界の主要企業が置かれた状況を分析した。今回は小田急電鉄、京王電鉄、阪急阪神ホールディングスなどの私鉄5社について解説する。（ダイヤモンド編集部　宝金奏恵） 私鉄5社増収 近鉄は2.4倍超の大増収 企業の決算データを基に「直近四半期の

北海道庁が当初10～11月に予定していた沿線自治体との協議会を開催できる見通しにないことが明らかとなった。当初の予定では、バス会社との交渉の進捗についてこの協議会で沿線自治体に対して報告をすることとなっていた。前回、5月に非公開で開催された協議会では、小樽市の迫俊哉市長からの指摘により道が「バス会社と協議できていない」ことを認めていたことが議事録から明らかとなったことは2023年9月5日付記事（北海道新幹線｢並行在来線｣バス転換協議の泥沼化）でも指摘した。こうしたことから地元住民は道庁に対する不信感を深め批判の声が日に日に増している。 深刻化する道内バス路線の廃止・減便の加速 10月1日から道内では多くのバス路線が廃止・減便となった。並行在来線沿線の北海道後志地区では、北海道中央バス積丹線の美国―余別間が廃止され、ニセコバスの寿都―岩内間の便数が半減された。この他の地区では、JR北海道発足