山口県周南市で水道管が破損し、噴き出した大量の水によって付近を走行していた列車の窓ガラスにひびが入る事故が発生した。水道管が古く腐食対策が不十分だったことが破損の原因と見られる。 事故が起こったのは2024年2月9日午前6時40分ごろ。新南陽―福川間を走行中だったJR山陽本線の普通列車が被害を受けた。噴き出した水で窓ガラスが割れ、乗客1人がけがをした。止水工事が終わるまで7時間ほど列車の運行を止めた。 破損したのは、山口県が1970年度に整備した工業用水道の水道管だ。土かぶり約1.6mの深さに、口径450mmの「K形ダクタイル鋳鉄管」を敷設していた。 一般的に、蛇口のある給水末端から遠くなるほど、管内の水圧が高くなる。一方で、破損した管は、ダムで取水した水を工場などに送る上流側の区間にある。漏水によって数メートルの水柱が立ったことから、山口県企業局電気工水課の担当者は「かなり強い水圧だった
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