JR宇都宮駅東口と芳賀町を結ぶ次世代型路面電車(LRT)が26日、開業から1年を迎える。利用者は7月末までで約442万人に上り、開業前の需要予測を大きく上回る。利用者数が順調に推移し、注目も集まる一方で、事故対策や駅西側延伸計画への住民の支持を広げられるかなど開業前からの課題も残る。【松沢真美、池田一生】
JR宇都宮駅東口と芳賀町を結ぶ次世代型路面電車(LRT)が26日、開業から1年を迎える。利用者は7月末までで約442万人に上り、開業前の需要予測を大きく上回る。利用者数が順調に推移し、注目も集まる一方で、事故対策や駅西側延伸計画への住民の支持を広げられるかなど開業前からの課題も残る。【松沢真美、池田一生】
次世代型路面電車(LRT)の宇都宮芳賀ライトレール線を運行する宇都宮ライトレールは、宇都宮市のふるさと納税返礼品として、同市下平出町のLRT車両基地で9月14日に開く見学会を追加した。寄付額は2万5000円で先着9口。1口で2人が参加でき、1日乗車券付きで車両基地内の見学や写真撮影ができる。 同社は今年1月から毎月、1日3回に分けて車両基地見学会を実施している。毎回30人の定員を超える応募があり、抽選倍率は平均5~6倍と好評だ。 今回は午前10時、午後1時、同3時の各回の中で、返礼品としての参加枠を設ける。今後は今回の寄付の状況を見て出品を検討する。申し込みは、「楽天ふるさと納税」のサイトから受け付けている。【松沢真美】
前橋駅開業140周年を祝い、市立前橋高吹奏楽部の演奏に合わせて大書する同校書道部の生徒ら=同駅で2024年8月24日、日向梓撮影 両毛線全通135周年 祝う出発式も JR前橋駅(前橋市表町)の開業140周年を祝う記念イベントが24日、同駅などで開かれた。駅の歴史を学ぶ展示や車掌の仕事体験などもあり、多くの客でにぎわった。【日向梓】 前橋駅は1884年8月20日、現在の同市石倉町の旧前橋停車場で開業し、上野-前橋間が開通。当初は前橋の生糸を輸送し、その後つながった両毛線は伊勢崎や桐生などを通り絹製品も運んだ。 前橋駅では式典「140年分のありがとう」があり、人見紀彦駅長が「地元の大きな期待が込められた駅。皆様に感謝し、今後も愛される鉄道、駅づくりに取り組む」とあいさつ。その後、市立前橋高書道部の生徒らが同校吹奏楽部の演奏に合わせ、萩原朔太郎の詩「旅上」を引用して開業140周年を祝う大書のパフ
九州新幹線長崎ルートの未着工区間(新鳥栖―武雄温泉間)の整備方針を巡り、県と国土交通省は23日、県庁で「幅広い協議」を非公開で開催した。県と国交省との協議は昨年12月以来、約8カ月ぶり。県側は、JR九州と長崎、佐賀両県の3者による意見交換の場を調整していることを説明した。【五十嵐隆浩】 国交省の北村朝一・幹線鉄道課長が県庁を訪れ、県側は引馬誠也・地域交流部長が対応した。幹線鉄道課長と地域交流部長による「幅広い協議」は2023年2月以来で、自民党県議の提案を受けて冒頭以外は初めて非公開で開催された。 協議後に報道陣の取材に応じた北村課長と引馬部長によると、国交省側は、7月の与党検討委員会で長崎県などが示した新幹線の開業効果を説明。「佐賀駅ルートが適切」と改めて説明した上で「佐賀駅ルート以外の案でも具体の提案があれば検討する」との考えを伝えた。
リニア中間駅の模型をのぞき込む「坂本まちづくり協議会」会長の桃井奈津男さん(右)=岐阜県中津川市で7月30日午後4時8分、高橋昌紀撮影 リニア中央新幹線の開業が当初の27年から「34年以降」の見込みとなった。東京・品川―名古屋が40分で結ばれるという「夢」を見つつ、沿線地域の住民が向き合っている「現実」とは。リニア中間駅が建設される現場を歩いた。【高橋昌紀】 「『静岡のせいだ、ふざけんな』。友達と言い合いましたよ」。地元の県立工業高に通っている2年生の男子生徒(16)がいたずらっぽく、にかっと笑った。リニア中央新幹線の開業が遅れることをどう思う――。そんな質問への回答。一緒にいた1年生の女子生徒(16)は淡々としていた。「特に関心はない。東京に行くには便利になるけど、卒業後は県内で働くつもり」 岐阜県中津川市の坂本地区。リニア中間駅と接続するJR中央線の美乃坂本駅には日中、1時間当たり上下
戦前の1940年に建てられたJR畝傍駅(橿原市八木町2)について市は22日、駅舎を活用する民間事業者を23日~10月11日に公募すると発表した。市はJR西日本から無償譲渡を受けた後、昭和天皇が利用した貴賓室を基本的に維持して改修。観光や飲食など町のにぎわいを生み出す事業を行う業者に貸して、受け取る賃料で維持管理費などを賄う。歴史的建造物を民間資本の助けで保存活用する試みとして注目される。【皆木成実】 JR万葉まほろば線畝傍駅は、昭和天皇の橿原神宮行幸(40年)に際して建て替えられた寺社風の木造建築だが、現在は無人駅で1日の平均乗客はわずか504人(2022年度)に落ち込んでいる。このためJR西は17年、駅舎を改築してコンパクト化する方針を市に示した。また駅舎の歴史的価値を考慮し、市に無償譲渡することも同時に提案した。
JR四国が人手不足を理由に普通列車を減便する。構造赤字を埋めるため、積極的に費用を削ってきた。給与水準も低く抑えた結果、若手の離職が相次ぎ採用数は計画に届かない。乗客数が伸びる見込みはなく、賃上げの原資を確保するのは困難だ。6月に就任したばかりの四之宮和幸社長は、人繰りさえままならない状況で国から収支改善を要求されている。
野っ原に誘致「先人の熱意忘れないで」 その小さな石造りの記念碑は、ビルに囲まれ、ひっそりとたたずんでいた。「橋本駅設置に関するゆかりの処 記 相澤」と刻まれている。 相模原市のJR橋本駅北口から300メートルほど。「明治の鉄道開業の際、この場所で関係者の話し合いがもたれたんです」。地元の不動産業者が教えてくれた。 当時の橋本は桑畑ばかりで、まさに「相模の野っ原」だったそうだ。鉄道(現JR横浜線)は素通りするはずだったが、危機感を抱いた相沢家をはじめとする地元有志らが立ち上がり、土地と資金を提供することで念願の駅誘致にこぎ着けた。先見の明があったというべきか。昭和期に相模鉄道(現JR相模線)、平成期には京王相模原線も接続し、交通の要衝に。かつての野っ原は、神奈川県で人口3位の政令指定都市に成長した。
瀧田課長は同町出身で、小学生のころから「長倉線」の存在は知っていた。茂木駅近くの洞窟や築堤は格好の遊び場だった。大学卒業後の1992年に役場に入庁。課長として、旧国鉄の真岡鉄道開通100年の節目を迎え、長倉線との縁を感じた。 観光庁の誘客多角化の実証事業に応募したところ採択された。2020年12月15日の100周年のイベントに合わせ「未成線の旅」と名付けたモニターツアーの実施を決めた。 長倉線って? そもそも長倉線とは、どんな路線だったのか。 熱心な誘致活動の末、1920(大正9)年に茂木駅が誕生。それを目の当たりにした隣の旧中川村(現・茂木町)が、村長を筆頭に茂木駅からの延伸を求め建設運動を展開した。河川を使った物流が衰退する中、特産のたばこや砂利の運搬のため鉄道に活路を見いだしたのだった。 29(昭和4)年の着工が決まったが昭和大恐慌で遅れ、37年からようやく工事が始まった。40年に6
宇都宮市は25日、JR宇都宮駅東口周辺などで行う次世代型路面電車(LRT)開業1周年記念事業に合わせ、同駅東口暫定広場で交通イベント「乗ろうよ!フェア2024」を開催する。LRTのほかにも公共交通を体験してもらうのが目的で、ミニ新幹線の乗車会やEVバス試乗、消防車など働く車の展示などを一堂に紹介するほか、バス関連グッズの販売なども行う。 会場は宮みらいライトヒル(宇都宮駅東口交流広場)南側に設置。地域内交通として運行しているユニバーサルデザインのタクシーをはじめパトカー、白バイ、消防車など働く車を展示するほか、ブース出店エリアでバス事業者が関連グッズや廃品を販売する。キッチンカーも並び、テント内エリアでは地酒やビールも味わえる。
JR九州は20日、利用者が減少している在来線の2023年度線区別収支を公表した。対象は輸送密度(1キロ当たりの1日平均乗客数)が2000人未満の13路線18区間で、営業赤字は総額約55億円に上った。18区間のうち自治体や鉄道事業者が要請して国が設置する「再構築協議会」の目安とされる輸送密度1000人未満は13区間だった。 JR九州はローカル線の厳しい状況を沿線自治体などと共有するため、20年から線区別収支を公表している。23年度に営業赤字額が最も大きかったのは、日南線田吉(宮崎市)―油津(宮崎県日南市)の7億300万円。輸送密度が最も低かったのは日南線油津―志布志(鹿児島県志布志市)の179人だった。 また、17年の九州北部豪雨で被災した日田彦山線添田(福岡県添田町)―夜明(大分県日田市)と久大線夜明―日田(同)を結ぶ「日田彦山線BRT(バス高速輸送システム)」の輸送密度を初めて公表。被災
北陸新幹線の敦賀駅(福井県敦賀市)から新大阪駅までの延伸計画をめぐり、府内をほぼトンネルで南下する「小浜(おばま)・京都ルート」の詳細が8月上旬、明らかになった。国土交通省などは、これまで「現京都駅付近の地下」としていた新・京都駅を、西へ約5キロ離れた候補地を含む京都市内3カ所とし、それぞれへのルート案を提示した。3案の事業費は、与党プロジェクトチームが敦賀駅以西を小浜・京都ルートと決めた2016年度当時の見込みよりほぼ倍増したが、着工条件の一つである費用対効果は示さなかった。【南陽子】 小浜・京都ルートは、JR小浜線・東小浜駅(福井県小浜市)付近▽京都駅付近▽JR学研都市線・松井山手駅(京田辺市)付近▽新大阪駅付近――をつなぐ。当初から延長約140キロの8割がトンネルになるとし、京都市内を中心に地下40メートル超の「大深度地下」の活用も検討するとしていた。大深度地下は、認可されれば、公共
地域の活性化につながる鉄道の魅力を高校生らが提案する「第13回全国高校生地方鉄道交流会」は最終日の18日、伊賀市上野丸之内のハイトピア伊賀で、リモートを含め参加12校が地元の伊賀鉄道伊賀線に誘客するプレゼンテーションをして3日間の日程を終えた。 後援の伊賀市によると、最終日はリモート3校とハイトピア伊賀に集まった9校の合わせて約100人が参加した。提案のトップは伊賀地域から唯一の参加の英心高校桔梗が丘校生徒会だった。 最高賞の伊賀鉄道社長賞には大阪市の浪速高校・中学鉄道研究部が輝いた。提案のタイトルは「選ばれる観光地 伊賀 ~近鉄・JRと連携した誘客 ―地域創生と鉄道の役割―」。列車に漫画やアニメが人気の「NARUTO―ナルト―」をデザインしたり、レンタサイクルを強化したりし、クラウドファンディングで費用を募る案をプレゼンテーション。リニア中央新幹線の新駅が亀山市に設置されると、JR関西線
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