一戸町の一戸駅開業120周年を記念したイベント「一戸駅を知る・語る・懐かしむ会」が16日、町コミュニティセンターで始まり、旧国鉄時代の制服や列車の写真などの貴重な資料が来場者の目を引いている。17日まで。 同駅は1893年2月に開業。1947年には一戸機関区が設置され、岩手県北地方の鉄道中心地として多くの鉄道関係者でにぎわった。68年の東北線の複線電化までは、同線最大の難所とされた同町奥中山の峠越え基地として重要な役割を担った。87年の国鉄分割民営化でJR東日本の駅となり、2002年にIGRいわて銀河鉄道に経営移管された。 イベントは、同駅の業務委託を受けているNPO法人カシオペア連邦地域づくりサポーターズ(浪岡洋一代表)が企画した。 会場には、旧国鉄時代の機関士の制服や石炭をくべる際に使ったスコップ、列車に付ける行き先表示などがずらり。 鉄道模型の運転の他、同町の元機関士小原孝郎