元衆院・参院議員の山下八洲夫容疑者(79)=岐阜県中津川市=が詐欺容疑などで愛知県警に逮捕された事件では、国会議員が持つ鉄道乗車証(通称・JR無料パス)が注目されている。山下容疑者は期限切れのパスを使って東京駅で新幹線のグリーン券をだまし取ったとされるが、こうしたパスの返却は徹底されていないとみられ、駅での本人確認もあいまいだ。現職議員の私的利用も相次いで発覚しており、「議員特権」とも呼ばれるパスのあり方が問われている。 パスは歳費法に基づき、「職務の遂行に資するため」として衆参両院の事務局が議員に交付する。期限は1年間で、年度ごとに事務局がJR東日本から購入し、本年度予算では両院で計約5億2200万円を計上した。事務局は新年度になったり、辞職したりした際に返却を求めているが、個別の返却状況については明らかにしていない。 パスは名刺ほどの大きさで、国会議事堂を背景に議員名や有効期限が書かれ
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