しなの鉄道(上田市)は21日、軽井沢―長野間で7月に運行を始める初の観光列車(3両編成)のデザインを発表した。沿線の上田市や長野市ゆかりの戦国武将真田氏の家紋「六文銭」にちなみ、列車名は「ろくもん」。車体も、真田氏の甲冑(かっちゅう)「赤備え」をイメージさせる濃い赤に塗装する。車両ごとに内装や座席配置を変え、カウンター席や2人用の個室も設ける。4月から予約を受け付ける。 デザインは、JR九州の豪華寝台列車「ななつ星in九州」の車両などを手掛けたデザイナー水戸岡鋭治(みとおかえいじ)さん(66)に依頼した。山田隆専務は「勇ましく戦った真田氏を通し、新しい時代に果敢に挑むしなの鉄道の決意を表現した」と説明した。 1号車は家族やグループ向け。2人掛けと4人掛けのテーブル席や、木製のボールを敷き詰めた子どもの遊び場を設ける。2号車は沿線の風景を眺めやすくするため、窓側に向かって座るカウンター席など
遠山郷と呼ばれる飯田市南信濃、上村両地区で木材搬送などに活躍した遠山森林鉄道の復元に取り組む「夢をつなごう遠山森林鉄道の会」は17日、レール設置や機関車修復などの作業を南信濃木沢の多目的施設「梨元ていしゃば」で行う。午前9時半には復元中の線路でディーゼル機関車を動かし、懐かしい姿を集まった人たちに披露する計画。レール設置などに協力するボランティアの参加を呼び掛けている。 森林鉄道のかつての総延長は約30キロ。南アルプスの山林から切り出された木材の運搬を担っていたが、林業の衰退に伴い1973(昭和48)年に廃線となった。昨年1月から、幼いころに鉄道に親しんだ住民らが中心となり、復元作業に取り組んでいる。国道152号沿いにある梨元ていしゃば敷地内に復元されたレールの長さは約85メートルに上る。 当日は梨元ていしゃばで午前8時〜午後3時にレールの設置作業などをする。参加者は作業着や手袋、弁当を持
アルピコ交通(松本市)は、運行する上高地線電車のイメージキャラクター「渕東(えんどう)なぎさ」の活用を、今月から本格的に始めた。名前の由来となった渚(なぎさ)駅(松本市渚)の駅名板を新設したほか、イラストを包装に使った菓子も販売。同社鉄道事業部は「上高地線に明るく、楽しいイメージを持ってもらえるようになればうれしい」と期待。さらなる商品開発なども検討している。 なぎさは、イラストが得意な同社女性社員がデザインしてことし3月に登場。同社の制服を着た女性キャラクターで、渚駅と渕東駅(同市波田)から名前を取った。当初は17歳の女子高校生の設定だったが、アルピコ交通の社員で上高地線新村駅に勤務する駅員と改めた。 駅名板は縦85センチ、横119センチの大きさで、なぎさが笑顔で敬礼するデザイン。7日に設置した。渕東駅は、渚駅の反応を見て作るかどうか検討する。 包装袋にイラストを使ったお菓子「上高地線り
王滝村と上松町を結び、1975(昭和50)年5月に廃線となった王滝森林鉄道の停車場があった同村滝越(たきごし)地区で29日、初の「王滝・滝越りんてつまつり」が開かれる。現在9世帯15人が暮らす村最西端の地区はかつて、木材の伐採作業の拠点として多くの人が行き交った。鉄道が走ったころの写真の公開や車両展示、沿線跡のウオーキングなどを通じ、当時を振り返る。 森林鉄道の保存などに取り組む「王滝森林鉄道の会」や滝越区などでつくる実行委員会が主催。王滝森林鉄道の会などによると、同地区はかつて旧王滝営林署の作業員らが往来し、街はにぎわっていた。住民の子どもたちは、通学列車「やまばと号」=写真=を使い、約1時間かけて村中心部の小中学校に通うなど、鉄道は重要な生活の足でもあった。 「滝越を支えた森林鉄道の姿を、多くの人に知ってもらいたい」と、同会事務局長を務める藤沢滋さん(63)。まつり当日は午前10時半か
首都圏や県内の鉄道愛好家有志たちが、松本市新村のアルピコ交通上高地線新村駅に保存されている「旧5000系車両」の塗装をしている。上高地線に来る前は、東急電鉄(東京)で活躍した。車体が緑色だったため「アオガエル」の愛称で親しまれた。同車両を東急電鉄当時の姿に復活させようと、昨年から作業している。 20日は、主に首都圏の約10人が参加。表面がさびたり、膨らんだりした部分を工具で削り、平らにするなどした。全国の鉄道愛好家でつくる「鉄道友の会」の東急電車研究会代表、仁平(にへい)昌之さん(55)=川崎市=によると、旧5000系は1954(昭和29)年から59年にかけて製造。東急の後は、旧松本電鉄や長野電鉄、上田交通(現上田電鉄)など、全国の地方私鉄で第二の人生を送った。 新村駅にある旧5000系は、松電が東急から購入後にクリーム色に塗り替え、2000年まで上高地線を走っていた。現在は、住民らでつく
しなの鉄道(上田市)は9月13日から、緑とオレンジのツートンカラーの塗装を同鉄道の169系車両で復活させる。信越本線関山-軽井沢間開業120周年を記念し、来年3月までの期間限定で運行する。 JR東日本長野支社との共同企画。同支社によると、東海道本線で多く運行された緑とオレンジのツートンは「湘南色」とも呼ばれた。県内では旧国鉄時代の信越本線で、169系車両の「急行信州」などで運行。民営化後も同ツートンは信越本線や大糸線、中央線などで走っていたが、老朽化に伴う車両更新で10年ほど前に姿を消した。 塗装を復活させるのは1編成3両。9月13、14日に臨時列車「快速・リバイバル信州号」として軽井沢-長野間を運行、以降は通常ダイヤで運行する。10、11月にも臨時列車を走らせる。 しなの鉄道営業課は「県内各地で見かけた色で愛着がある人も多く、復活の要望が寄せられていた。ぜひ乗車してほしい」としてい
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