中曽根康弘 戦後政治総決算インタビュー 戦後政治の総決算ともいうべき昨年の総選挙では、初の本格的な政権交代が実現した。しかし経済政策や安全保障問題でつまづいた民主党は、鳩山首相と小沢幹事長のダブル辞任により、激震に見舞われている。政権交代が実現しても、政治の混迷はいつ終わるともわからない。この国の政治に「夜明け」はあるのか? 政界の重鎮・中曽根康弘元首相が、迷走を続ける日本の政治に最終提言する。 バックナンバー一覧 鳩山首相・小沢幹事長のダブル辞任で、民主党に激震が走った。後継の菅直人首相は、党内人事一新による「出直し」を図り、民主党の支持率は一時的に回復基調にある。しかし、前途には相変わらず問題が山積している。歴史的な政権交代を経てもなお迷走を続ける日本の政治に、明日はあるのか? 1980年代に戦後歴代3位となる長期政権を担い、日本が世界の大国に躍り出る基礎を築いた中曽根康弘元首相が、前