トヨタ自動車の株主総会に出席する株主ら=17日午前9時40分、愛知県豊田市トヨタ町1番地、越田省吾撮影 トヨタ自動車の株主総会が17日、愛知県豊田市の本社であった。豊田章男社長は東日本大震災の被災地について「元通りになるまで時間がかかるが、自動車メーカーにできることは、これからも東北で車づくりを続けること。雇用も含め長期的、継続的に地域に貢献したい」と述べた。 トヨタは震災の影響で一時、国内の全工場の操業がストップ。新美篤志副社長は部品調達網の回復に伴って、11月には全工場で全車種の生産を正常化できるとの見通しを改めて示した。 また、豊田社長は自動車産業は、貿易自由化の遅れや円高、電力供給の不安など「六重苦」に苦しめられていると指摘。「日本発のグローバル企業としては厳しい状況にあるが、カイゼンの精神をもとに、各国、各地域の声に真摯(しんし)に耳を傾け、高い目標を実現していく」と述べた