トヨタ自動車の豊田章男社長は19日、仙台市内で記者会見し、2012年初めに発売する小型ハイブリッド車(HV)を東北地方の子会社で生産すると発表した。 また、東北での生産体制を強化するため、一時的に計画を凍結していた宮城県でのエンジン工場建設も年内に再開する。さらに、生産・開発を担う若手技術者を育てる企業内学校を宮城県内に13年に開校し、人材育成を通じて東北の復興を支援する計画も発表した。 新型の小型HVは、今年1月に北米国際自動車ショーで発表した。燃費はガソリン1リットルあたり44キロ・メートルと、量産車では世界最高となる予定だ。傘下の関東自動車工業岩手工場(岩手県金ヶ崎町)で年末に生産を開始する。セントラル自動車宮城工場(宮城県大衡村)での生産も検討する。地域の電力安定や災害への対応力を高めるため、セントラル自動車宮城工場内には消費電力の約9割をまかなえる約8000キロ・ワットの自家発電