中央大学は、多摩キャンパス(東京都八王子市)にある法学部を2022年までに後楽園キャンパス(文京区)に移す方針を固めた。中長期事業計画に盛り込み、近く公表する。看板学部を約40年ぶりに都心に戻すことで志願者増を狙う。 市ケ谷キャンパス(新宿区)の法科大学院も同様に集約する。法学部と法科大学院の一体運用で教育内容を充実させ、「法科の中央」のブランド力を強化する考えだ。 法学部は1978年に多摩キャンパスに移転した。法律、政治、国際企業関係法の3学科があり、1学年1370人が学ぶ中央大の最大学部だ。大学の前身「英吉利(イギリス)法律学校」が1885年に創立して以来、130年の伝統を持ち、法曹界や官界、政界、実業界に多くの人材が輩出した。今年の司法試験合格者数でも、全国の法科大学院でトップだった。 中長期計画には多摩キャンパス… この記事は有料会員記事です。有料会員になると続きをお読みいただけま