牡鹿半島 5.3メートル移動 3月19日 18時30分 東北の太平洋沿岸で起きた巨大地震の影響で、宮城県の牡鹿半島がおよそ5.3メートル東へ移動する大規模な地殻変動が起きていたことが国土地理院の分析で分かりました。 国土地理院は各地に設置したGPSの観測点のデータを集め、今回の巨大地震による地殻変動の分析を進めています。このうち、宮城県の牡鹿半島にある石巻市の観測点のデータを分析した結果、今回の巨大地震で、地面が震源域の方向に当たる東南東へおよそ5.3メートル移動していたことが新たに分かりました。また、この観測点では、地面の高さが地震の前に比べて、およそ1.2メートル沈下していました。さらに、東北と関東の広い範囲で、大きな地震のあとに見られる「余効変動」という、ゆっくりとした地殻変動が観測され、沿岸部の地面は、この1週間余りで10センチから20センチほど東へ移動しているのが確認されました。