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2009年6月8日のブックマーク (10件)

  • いろいろクドい話 » アメリカ戦艦の辿った道 9(戦艦部隊の黄昏)

    アメリカ海軍の中で太平洋戦争中も戦艦の地位は揺るがなかった」と唐突に言われても、そうそう素直に頷けません。開戦以来、真珠湾では航空攻撃で太平洋艦隊の主力戦艦が壊滅的な損害を受け、マレー沖ではイギリス海軍の誇る新戦艦と高速巡洋戦艦が陸上攻撃機によって撃沈されるなど、戦艦の地位はガタガタに低下したはずですし、それが証拠に戦争後期のアメリカ戦艦は水陸両用部隊の上陸を支援する巨大な砲台としての役割を担うか、速力で空母に追随できる新戦艦は空母の護衛として強力な対空砲火で日陸海軍機の攻撃を撥ね退ける防空艦として活躍したのですから、どう考えても戦艦のステイタスは戦前とは180度異なる、空母と地位を逆転した存在に変容していたはずです。 戦史に記録された戦艦の戦術的な効果は確かにその通りで、そのような防空艦や陸上砲撃用の砲台としての役割で実績を残していますが、それらの戦術的な結果を戦艦そのものの存在意義

  • 南京事件否定論の背景と日本政府の不作為

    さすがに、人数を明記して「旅団命令で捕虜を殺した」と書いてある戦闘詳報の存在を前にしても否認し続ける人びとを相手にするのは疲れてきたが、ぼちぼち私なりのまとめをば。なにが南京事件否定論を育てる温床になっているのか? まず第一に、南京事件のスケールの大きさである。通常の日人が学校教育で学ぶのは、「南京で日軍が悪いことをやり、たくさんの中国人(教科書によっては「20万人ともいわれる」などの表現も加わる)が殺された」という程度のことでしかなかろう。なにしろわが日政府の公式見解も「旧日軍による南京入城後、非戦闘員の殺害または略奪行為などがあったことは否定できない」と素っ気ないのだから。 4万人とか10万以上とか、まして20万、30万人が亡くなるというのはおよそ非日常的なことであり、人間はそうした事柄を簡単にイメージできるようには進化してこなかった。では南京事件のスケールとはどのようなものな

  • 「30万人殺害されたとは言い切れない」と「30万人も殺されていない」の間の差 - Apeman’s diary

    南京事件否定派が成功しているのは「30万人が殺害された、とする根拠が十分じゃない」ということの論証である。しかしそこから直ちに「30万人も殺されていない」とするのは論理の飛躍である。「30万人も殺されていない」と主張するためには、それこそ安全区の人口を南京市の人口とすり替えるようなゴマカシ抜きで当時の人口移動について実証的な検証*1をし、「30万人も殺されたはずがない」ことを示す必要があろう。秦郁彦も(80年代には)こう言っていた。 奥野元国土庁長官は「中国政府にかけあって紀念館のかかげる三十万の数字を訂正させろ」と迫って外務省を困惑させたが、代わる数字の持ちあわせがあったのだろうか。へたな数字を持ち出して根拠をただされれば恥をかくだけで、終戦直後の泥ナワとは言え、生きのこり被害者の証言を積みあげた三十万に対抗できる数字をわが方から出すのは不可能と思う。 (「論争史から観た南京虐殺事件」、

    「30万人殺害されたとは言い切れない」と「30万人も殺されていない」の間の差 - Apeman’s diary
    D_Amon
    D_Amon 2009/06/08
    よく知りもしないのに安易に30万人はありえないとか嘘とか言う人は、それを歴史学的手順をふまえて証明してみせてほしいと思う。歴史学的手順をふまえないでのそういう発言は論理性において歴史修正主義者と同レベル
  • ブログ旗旗 » 外国人排外勢力の主張も「言論の自由」? - 旗旗

    ◆くりかし言う「左右対決」ではない  かねてより個人的にも呼びかけておりますこちらの賛同署名は公開募集3日めの集計で450人を突破しました。一日100〜150人のペースで増えていることになります。在特会の主張に違和感を持つ人が多かったことの証明だと思いますが、こういう集会が行われることや、賛同人を募集していることは、まだ一般にはほとんど知られていません。多くの方に知ってもらえたら、もっと一日1000人のペースで増えていくのにと思います。  私はこの賛同署名を決して「左右対決」のように考えてはいけないと思います。排外的民族主義、ファシズムの台頭には、すべての人がそれぞれの立場からきっちりとした抗議の声をあげていかなくてはなりません。私はいわゆる北朝鮮の拉致問題に抗議する運動について、それが何かしら極右的な主張と二人三脚を組んで進めようとする行き方では、それを応援したくても、この極右的な主張に

  • 南京事件否定論者に「資料を見せて」も無駄な理由 - Apeman’s diary

    よく“南京事件が史実なら証拠になる資料を提示すればすむことじゃないか”と気軽に言って下さる方がいるわけですが、そういう人々は南京事件否定論者(あるいは一般に歴史修正主義者)がどんな人間であるかを知らないんですね。 http://b.hatena.ne.jp/entry/http://b.hatena.ne.jp/munyuu/20080902%23bookmark-9862394 での CrowClaw さんのブクマコメントに対してこんなエントリを書いた人がいます。 「ファシズムに精緻な定義なんて無いし、ナチスはファシズムでは無い」 ファシズムに精緻な定義なんて無いよ。 なぜって、1943年にスターリンが「ソビエト以外の社会主義をファシズムと呼び、おとしめてしまえ!」と出した命令からドイツの国家社会主義をファシズムと呼ぶようになっただけだから。 大戦中に始められたプロパガンダを、スターリン

    南京事件否定論者に「資料を見せて」も無駄な理由 - Apeman’s diary
  • 官渡戦の史実歪曲 - 思いて学ばざれば

    なぜか『三国志』その他の史料が、袁紹は機を見ても行動できない鈍重な人物として描こうとしている。 『三国志』武帝紀 (原文)五年春正月,董承等謀泄,皆伏誅.公將自東征備,諸將皆曰:「與公爭天下者,袁紹也.今紹方來而棄之東,紹乘人後,若何?」公曰:「夫劉備,人傑也,今不撃,必為後患.袁紹雖有大志,而見事遲,必不動也.」郭嘉亦勸公,遂東撃備,破之,生禽其將夏侯博.備走奔紹,獲其子.備將關羽屯下邳,復進攻之,羽降.昌豨叛為備,又攻破之.公還官渡,紹卒不出. (訳文)(建安)五年の春、正月。董承らの計画が露見し、みな処刑された。公(曹操)はじきじきに東進して劉備を征討しようとした。諸将はみな言った。「公と天下を争っているのは袁紹です。いま袁紹が来ようとしているのに、それを無視して東進されるとは。袁紹が背後を突いてきたら、いかがなされるおつもりですか?」公は言った。「劉備は英傑である。いま攻撃せねば

    官渡戦の史実歪曲 - 思いて学ばざれば
  • 軍隊を送る理由 - 非国民通信

    イスラムと「新たな始まり」米大統領演説、関係修復を訴える(読売新聞) 中東・欧州歴訪中のオバマ米大統領は4日、エジプトのカイロ大学でイスラム世界に向けて演説し、「イスラムは米国の不可欠な一部だ」と指摘した上で、「過去の相互不信や猜疑心」を捨てて「新たな始まり」を迎えようと呼びかけた。 オバマ氏は大統領就任以来、ブッシュ前政権時代に悪化したイスラム世界との関係修復を目指している。演説では、新たな関係を構築する課題として、国際テロ組織「アル・カーイダ」などイスラム過激派のテロ活動や、頓挫した中東和平プロセスなどを挙げた。 このうち和平プロセスの核であるイスラエル-パレスチナ関係については、「2国家共存以外に解決策はない」と語り、パレスチナ国家樹立を目指す姿勢を明確にした。また、パレスチナのイスラム原理主義組織ハマスの武装闘争を非難すると同時に、将来のパレスチナ領土と想定されるヨルダン川西岸への

    軍隊を送る理由 - 非国民通信
    D_Amon
    D_Amon 2009/06/08
    産油国とオイルメジャーの関係を考えれば資源産出国として中東は米国の一部なのだろなとは思う。
  • 統計、特に犯罪統計の扱いについて - rna fragments

    『レイプレイ』事件について - 児童小銃のコメント欄で、諸外国の強姦発生件数を比較して児童ポルノ規制が厳しい国ほど強姦が多いとの主張があります。 なまえ 2009/06/04 14:56 強姦の数の統計は意味はあるだろ常識的に考えて。 ただでさえ「主観によるいちゃもんで声のデカいほうが勝ち」な議論なのに、客観性の最後の砦である統計すらも無駄と切り捨てるなら何に基づいてポルノが「抑止力」なのか「誘発力」なのか判断するの? 『レイプレイ』事件について - 児童小銃 はっきりいって無茶苦茶です。なまえさん(= ?さん。以下 ? さん)は、統計のなんたるかをほとんどわかっていないとしか思えません。ましてや犯罪統計のことなんて何もわかってないでしょう。 コメント欄で軽くお返事しましたが、わかってもらえないようだし、同調者まで現れたようなので、あらためて詳しく説明します。 犯罪統計の国際比較の問題 ?

    統計、特に犯罪統計の扱いについて - rna fragments
  • ロバート・イーグルストン - ポストモダニズムとホロコーストの否定 - Close To The Wall

    ポストモダニズムとホロコーストの否定 (ポストモダン・ブックス) 作者: ロバートイーグルストン,Robert Eaglestone,増田珠子出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2004/09/28メディア: 単行購入: 3人 クリック: 28回この商品を含むブログ (13件) を見る自体は年始くらいには買ってあったのだけれど、昨日までの南京事件議論も書くことは書いてしまったなと一段落した気分だったので、丁度目についたこれを読んでみた。この、あまりに既視感だらけで面白くなってきてしまうほどここ何回かで書いた記事と相似の議論が頻出していてびっくりする。 それはさておき、書はポストモダニズムの見地からホロコースト否定論を論駁する、というのを目的にしていて、「ポストモダニズム?」という人にとってはその文脈がいまいち見えてこないかも知れない。乱暴に要約すると、ポストモダニズムが歴史の客観

    ロバート・イーグルストン - ポストモダニズムとホロコーストの否定 - Close To The Wall
    D_Amon
    D_Amon 2009/06/08
    ポストモダンと歴史修正主義、というか東氏の南京事件関連発言問題時に購入したのですが、他の本での記述も含め「デリダはそんなこと言わない」で結論と思います。
  • 日常という名のジェノサイド - media debugger

    ※漢字(かんじ)の苦手(にがて)な人(ひと)は左(ひだり)メニューにある「かんじ→ひらがな」をクリックしてください。 ※If you want to read this blog in Roman, please choose "Japanese into Roman" from the left menu. 「外国人排斥を許さない6・13緊急行動」への参加・賛同の呼びかけ すでにご存知の方も多いかもしれませんが、6月13日(土)に京都で「外国人排斥を許さない6・13緊急行動」(デモ)が企画されています。以下、情報を転載します。賛同者も募集中ですので、未見の方はぜひチェックをお願いします。私も賛同しました。 2009年4月11日埼玉県蕨市で、不法滞在を理由として両親が強制送還され、日政府により家族と別れて暮らすことを強いられた女子中学生の自宅・学校に押しかけるという卑劣なデモがありました

    日常という名のジェノサイド - media debugger