7月15日、長崎県佐世保市の大型リゾート施設・ハウステンボスの親会社である野村プリンシパル・ファイナンス(株)(野村PF)が、ハウステンボス協力会(会長=河部浩幸・九電工会長)メンバーの九州電力やJR九州などに追加支援を要請していると西日本新聞が一面で報道した。しかしその後の報道で、河部会頭が地場経済界の出資などによる経営参画は難しいとの考えを示したとされている。ハウステンボスの歴史をたどりながら、なぜ今回のような事態となったのか、今後の動向はどうなるのかを検証していきたい。 代表者:東園 基宏 所在地:長崎県佐世保市ハウステンボス町1-1 設 立:1991年10月 資本金:125億25万円 年 商:(09/3)154億円 <先見性高かった神近氏> ハウステンボスは、1992年3月に開業された滞在型リゾートのテーマパーク。長崎オランダ村(長崎県西彼町、現・長崎県西海市)の代表だった神近義邦