地味に仕事を続ける人間の中からヒーローが生まれる 作家 谷 甲州 さん 本名、谷本秀喜(たにもと・ひでき)。1973年大阪工業大学土木工学科卒。建設会社で4年半の勤務を経て、青年海外協力隊員としてネパールで3年間、国際協力事業団のプロジェクト調整員としてフィリピンで3年間勤務。1996年『白き嶺の男』で第15回新田次郎文学賞、2014年『加賀開港始末』で第8回舟橋聖一文学賞、2016年『コロンビア・ゼロ:新・航空宇宙軍史』で第36回日本SF大賞を受賞(ハヤカワ文庫で『航空宇宙軍史・完全版』全5巻を刊行中)。2005~2007年日本SF作家クラブ会長。兵庫県出身。 「コロンビア・ゼロ:新・航空宇宙軍史」(早川書房)で昨年、第36回日本SF大賞を受賞した谷甲州さんは日本のSF界を支えてきた代表的な作家の一人です。大阪工大土木工学科を卒業した元技術者ならではの作品も特色で、SFを中心に冒
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単行本や副読本などで作品について説明することはあったが、士郎正宗がインタビューという形で『攻殻機動隊』について語ったことは、皆無に等しい。’95年の『GHOST IN THE SHELL /攻殻機動隊』公開時に「ヤングマガジン」誌面で押井守監督と対談をしているが、映画についての話がメインで、マンガのことは語られていない。ヤングマガジン増刊「赤BUTA」の記事も、大半がマンガ家の仕事についてのインタビューで最後にほんの少し作品に触れている程度だ。その後、フランスのGlénat社経由で依頼があったインタビューだが、表現と絵の描き方についての質疑応答なので、マンガの内容については触れられていない。 つまり士郎正宗がマンガ『攻殻機動隊』について、インタビューという形で詳しく語るのは、今回が初めてとなる。作品を描くことになったきっかけから、注目している最新技術まで、30年以上の時を経て原作者自らが『
谷口悟朗は1999年に『無限のリヴァイアス』でTVシリーズの監督デビューして以来、日本のアニメーション界で最も独創的な監督の一人である。谷口監督の作品は、SF的な側面とオーバーな物語で知られている。 2023年8月に谷口監督にお会いした時に、『プラネテス』、そして17周年を迎える『コードギアス』でその二つの側面について話し合うことでした。 谷口悟朗は、単なるトップクラスのアニメ監督ではない。非常に率直で、現代メディアへの造詣が深く、現在と未来のトレンドに鋭い目を向けている。作品だけでなく、日本と世界のアニメーションの過去、現在、そして未来について語り合った。 英語版: https://ffl.moe/CG 聞き手: ワツキ・マテオ 協力: セラキ・ディミトリ、 ジョワイエ・ルド 日本語編集者: アイリーン、ワツキ・マテオ Q: 谷口さんのサンライズ時代の作品は全部第4スタジオで制作されまし
サンライズワールド クリエイターインタビュー第19回 『聖戦士ダンバイン』メカニックデザイナー 宮武一貴 サンライズの作品のキーパーソンとなったスタッフに自身が関わった作品の思い出を伺うクリエイターインタビュー第19回は前回に引き続き40周年を迎えた『聖戦士ダンバイン』のメインスタッフが登場。メカニカルデザインの宮武一貴さんにお話を伺った。 ――今回は宮武さんと、日本サンライズの縁についていろいろうかがいたいのですが。 宮武 そうですか。そうしたら、僕のデザイナーとしての原点まで遡ってお話したほうがいいかもしれませんね。私が、この仕事を始めたのは『マジンガーZ』のエンディングのイラストからです。当時はまだ学生でしたね。 ――『マジンガーZ』のエンディングで描かれた内部図解はとてもインパクトがありました。 宮武 永井豪さんからは「子供の目で見てもかっこいいものを頼む」と頼まれました。マジンガ
サンライズワールド クリエイターインタビュー 第18回 『聖戦士ダンバイン』原作・総監督 富野由悠季 サンライズの作品のキーパーソンとなったスタッフに自身が関わった作品の思い出を伺うクリエイターインタビュー。第18回のゲストは今年で放送40周年を迎えた『聖戦士ダンバイン』の富野由悠季総監督にお話を伺った。 ネクスト・ダンバインは見えるか? ――『聖戦士ダンバイン(以下、ダンバイン)』は、今年で放送40周年を迎えました。 富野 先日、TVで『風の谷のナウシカ』(1984)を放送していましたよね。ちょっとだけ見たんですが、宮﨑(駿)監督は、根っからアニメ-ションとして物事をとらえられる人ですから、やっぱり作品の手触りに滑らかさがあるんですね。さらに『ルパン(『ルパン三世 カリオストロの城』)』以降、いろんな企画が難渋したこともありつつ、久々に映画に取り組んでみたらなんとかなったという雰囲気も漂
1979年に『機動戦士ガンダム』で、ロボットアニメの世界にリアリティを取り入れる新しいジャンルを生み出した富野由悠季監督。82歳にして、今なおアニメの最前線で挑み続ける富野監督のクリエイティビティの源はどこにあるのか。東京・杉並のバンダイ…
1965年生まれ。東京都出身。高校卒業後、『ゴジラ』(1984年)で特殊造形に関わったことがきっかけで映画業界に入る。その後、庵野秀明氏らが設立したガイナックスに参加。95年公開の『ガメラ 大怪獣空中決戦』などの“平成ガメラ三部作”で特殊監督を務め、2005年に『ローレライ』で監督デビュー。以降、『日本沈没』(06年)、『隠し砦の三悪人 THE LAST PRINCESS』(08年)、『のぼうの城』(12年)、『進撃の巨人 ATTACK ON TITAN』(15年)などの話題作で監督を務め、『シン・ゴジラ』(16年)では日本アカデミー賞最優秀監督賞を受賞 ウルトラマンをきっかけに出会った「庵野秀明」 庵野さんは学生時代に自ら演じたウルトラマンの自主制作の8ミリ映画『DAICON FILM版 帰ってきたウルトラマン』(1983年)の監督をし、全国各地の自主映画上映会で上映していました。僕は制
「ベルセルク」の連載スピードも上がるんじゃないか ──新連載の「ドゥルアンキ」は“原作&プロデュース”が三浦建太郎、制作がスタジオ我画とクレジットされていますが、具体的にどうやって作っているんでしょう? スタジオ我画はアシスタントたちも所属する僕の会社で、「ドゥルアンキ」のペン入れはアシスタントたちに任せてるんです。第1話、第2話では僕はネームと下書き、そして最後の修正をやりました。 ──修正というと? 今のところすごく力強い線で描く子もいれば繊細な線の子もいたりして1人ひとりの絵柄がバラバラなので、そこを統一しなきゃいけない。それに何かの絵を描くときに構造を省略するような描き方の子や、線が雑でぼやけるような描き方をしちゃったり。“プロデュース”は、アニメでいうと作画監督みたいな立ち位置です。 ──全体のクオリティを統一して、担保するイメージですね。アシスタントさんは何名が稼働しているんで
硝煙の匂いが立ちこめる裏社会。人と人が織りなす策略や善悪、生死をリアルに描きながらも、印象的なアクションと軽妙なセリフ回しをブレンドし、極上のエンタテインメントを創り上げる作家・広江礼威。その圧倒的なオリジナリティと中毒性の源泉を探っていく。 ――広江先生原作のテレビアニメ『Re:CREATORS』が2017年9月に完結しました。今の心境は? 広江 肩の荷が下りた感じで、ホッとしています。楽しみながらやれた作品でしたので、達成感や満足感があります。 ――広江先生が執筆した原作テキスト『Re:CREATORS NAKED』も刊行されました。 広江 絵のない小説形式での作品刊行は初めてなので、不思議な気持ちです。アニメ本編ではカットされたり変更になった部分も結構あるので、アニメファンの方にはそういう違いを楽しんでもらえたらいいなと思っています。あくまでアニメの原型という位置づけなので拙い部分も
この本に注目! 異例の発売前重版で話題となったSF短編集『なめらかな世界と、その敵』は、発売後も版を重ね、現在七刷。 文壇注目の覆面作家にお話をうかがいました。 ――変わったペンネームですね。 伴名:よくハンナ・アーレントからですかと訊かれますが、違います。元ネタはあるのですが、秘密にしています。学生の頃からあたためていた名前です。 ――その学生時代に小説を書きはじめたきっかけは? 伴名:京都大学のSF研究会に所属していたときに、会員がSFマガジンで賞を取り、雑誌に掲載されました。綾辻あやつじ行人ゆきと先生時代の京大ミス研ほどではないのですが、身近な人の受賞に刺激を受けてSF研でも創作が盛んになり、その機運に乗って自分も書き始めました。 ――ただ、デビューはSFの賞ではなく角川書店の日本ホラー小説大賞です。 伴名:当時はSFの新人賞が存在せず、小林こばやし泰三やすみ
写真/後藤武浩 感染症をめぐる医療ミステリ『インハンド』、パンデミックものの新たな名作『リウーを待ちながら』など、医療にまつわる作品を描き続けるマンガ家・朱戸アオ。彼女が医療マンガを描くに至った経緯や、作品づくりについて考えていることについてインタビューをおこなった。てっきりそういう分野を大学で学んでいたのかと思いきや……。 朱戸アオ(あかと・あお) 2010年、アフタヌーン四季賞冬のコンテストにて、準入選を受賞。2011年、都心の湾岸地区で起こったパンデミック(感染症の大流行)を描いた『Final Phase』で単行本デビュー。「アフタヌーン」にて2013年『ネメシスの杖』を、2016年『インハンド 紐倉博士とまじめな右腕』を連載。その後「イブニング」で、『リウーを待ちながら』連載(全3巻)、医療サスペンスの新たな描き手として注目を集め、現在は『インハンド』を「イブニング」に連載中(現在
中国でシリーズ累計2千万部を超える大ベストセラーとなったSF小説『三体』の邦訳が発売された。日本でも発売1カ月で10万部を超え、近年の海外SFとしては異例のヒットとなっている。著者の劉慈欣(リウツーシン)さん(56)に、創作の過程や世界的にも人気が高まる中国SFについて聞いた。 『三体』は、中国全土を混乱させた政治動乱、文化大革命(1966~76年)で父を亡くしたエリート女性科学者が宇宙に向けて発信した電波が、惑星「三体」の異星人に届き、人類の危機を招くという物語だ。スケールの大きな3部作で、第1部が早川書房から刊行された。 アイデアは、物理学の難問「三体問題」の文章を読んだことがきっかけ。宇宙に質量を持つ三つの物質があれば引力が相互に働き、現在の物理学や数学では動きが予測できない。「たった三つでも予測できないなら、ある恒星系の中に三体運動があったら、文明はどうなるのだろうか」と考えた。
・このインタビューは雑誌「インビテーション」(ぴあ刊)の記事の為にEメールで行なわれたものです。誌面の制限上、大幅に編集した形での掲載になりましたが、飛氏と同誌編集部の許諾を得て、ここに質疑応答の全文を公開します。 ・回答の著作権は飛浩隆氏に帰属します。 ・但し、飛氏はご自身の回答をパブリック・ドメインとすることに同意しておられます。出典(当ブログ)を明記する限りにおいて、引用、転載は自由です。 ●飛浩隆氏への質問(2006年1O月23日送信) はじめまして。この度はEメールインタビューをご快諾いただき、誠にありがとうございます。質問表をお送りするのが遅くなってしまい申し訳ございません。お忙しいところ大変恐縮ですが、よろしくお願い致します。 質問リストの前に、3点ほど留意点を記しておきます。 1)飛さんの刊行された著作は全て読ませていただいております(当然ですが)。また日本/海外のSFにつ
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