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レポート 長周期彗星を迎え撃つ探査機「Comet Interceptor」とは? 日本が開発する子機に注目! 人類として初めて長周期彗星や恒星間天体を直接探査しよう、という非常に野心的なプロジェクトが「Comet Interceptor(コメット・インターセプター)」である。このプロジェクトは欧州宇宙機関(ESA)が主導しているものだが、日本の宇宙航空研究開発機構(JAXA)も子機の提供で協力。2029年の打ち上げに向け、日欧で現在開発が進められている。 「Comet Interceptor」のイメージCG。母船の上に子機が2台搭載される (C) ESA 日本側が提供する子機の開発メーカーとして選ばれたのは、2018年創業の宇宙スタートアップ「アークエッジ・スペース」だ。超小型の子機とはいえ、JAXAの深宇宙探査機の開発メーカーとして、宇宙スタートアップが選定されたのはこれが初めて。同社で
【▲ 図1: 天体同士の衝突で塵が発生している様子。実際の太陽系外縁部はこれほど “埃だらけ” ではありませんが、それでも測定可能な量の塵が存在します。 (Image Credit: Dan Durda, FIAAA) 】 太陽系の外側には冥王星などの氷天体が無数にあり、「エッジワース・カイパーベルト」という密集した状態を作っています。エッジワース・カイパーベルトがどこまで広がっているのかはよくわかっていませんが、これまでの予測では太陽から約75億kmを超えた距離で天体の密度が低くなり始めると予測されていました。その場合、空間内にある塵の量も少なくなるはずです。 しかし、コロラド大学ボルダー校のAlex Doner氏などの研究チームが、NASA(アメリカ航空宇宙局)の冥王星探査機「ニュー・ホライズンズ」の観測データを分析したところ、塵が減少すると予測された距離を超えてもほとんど低下していな
ハッブル望遠鏡が撮影した小惑星ディモルフォスの画像。NASAのDARTミッションによって小惑星から散らばった岩(丸で囲った小さな明るい点)に囲まれている。(PHOTOGRAPH BY NASA, ESL, DAVID JEWITT/UCLA) 宇宙の画像は畏敬の念を呼び起こしやすいが、多数の岩に囲まれた小惑星「ディモルフォス」の新たな画像は異なる印象を与える。これらの岩は、彗星のように塵(ちり)の尾をなびかせるディモルフォスの周りを飛び回っているが、自然現象ではなく、ディモルフォスに宇宙船を意図的に衝突させて生じたものだ。(参考記事:「小惑星と彗星とは:違いは何? 地球に衝突する可能性は?」) ハッブル宇宙望遠鏡が撮影したこれらの画像は、致命的な小惑星衝突から世界を救う練習として、人類が初めて試みた「二重小惑星軌道変更実験(DART)」の余波を示している。 多数の岩が検出されたことにより、
小惑星で雪崩!? はやぶさ2の探査天体Ryuguなどのラブルパイル小惑星が辿った進化とは?― 雪崩、そして、コマ型小惑星の形成とラブルパイル衛星の形成 ― 2022年11月25日 | 論文へのGATEWAY 兵頭 龍樹・宇宙科学研究所 太陽系科学研究系 この記事は「小惑星の雪崩」についてです。地球上では、アルプス山脈で起こった雪崩によって、ワイキキビーチまで崩れることはありません。しかしこれは地球 (直径約12,000km) の常識であり、直径1kmほどに満たない小惑星では話が全く異なることを以下に説明します。そもそも観測されている直径1km程度以下の小惑星は、不思議にも、コマ型形状をしているものが多いです。赤道領域が膨らんでいる特徴も見られます。コマ型小惑星の周りに小さな衛星 (地球における月のようなもの) が回っていたりもします。これまで粒子間の摩擦などの効果を考慮するのはシミュレーシ
探査機はやぶさ2が小惑星リュウグウから持ち帰った試料から炭酸水を検出したと、東北大や宇宙航空研究開発機構(JAXA)などの分析チームが22日付の米科学誌サイエンス電子版に発表した。水酸基(OH)や水分子としての水は見つかっていたが、液体の水は初めて。 リュウグウの元になった小惑星(母天体)に豊富な水があった証拠で、地球の水が太古に衝突した小天体からもたらされたとする説を補強する成果だという。 チームは17粒の試料(直径1~8ミリ)を調べ、わずかな水が硫化鉄の結晶の中にある五つの穴(直径1~3マイクロメートル)に閉じ込められているのを発見した。水は塩、有機物のほか、二酸化炭素(CO2)を含んでいた。銅と硫黄でできたサンゴ状の結晶構造も見つかった。この構造は鍾乳洞のような環境で成長してできたとみられ、豊富な水の存在を示す証拠だという。
小惑星「リュウグウ」が大量の有機物からなる可能性を示唆 「はやぶさ2」タッチダウン時に巻き上がった破片の色から推定 2020年06月18日 ◆発表のポイント 小惑星「リュウグウ」に含まれる有機物は、これまで数%程度だと考えられていました。小惑星探査機「はやぶさ2」のタッチダウン時に巻き上がった破片の色に着目し、解析を行ったところ、リュウグウが含む有機物は約60%であるという推定が導かれました。この推定が正しければ、リュウグウはかつて氷からなる彗星の核(氷母天体)であり、氷が昇華し失われるにつれて有機物と周回中に捕獲された岩塊が濃集し、ソロバン玉形状の瓦礫集合体へと進化したと考えられます。11~12月に探査機「はやぶさ2」が持ち帰る試料を詳細に解析することによって、今回の推定を検証します。太陽系有機無機物質の新たな進化モデルを提示できる可能性があります。 岡山大学惑星物質研究所の中村栄三教授
探査機はやぶさ2が持ち帰った小惑星リュウグウの試料から、アミノ酸など複数の有機物が見つかったことが関係者の話でわかった。一部は生命の材料に使われる物質だった。地球の生命の起源は、地球由来と宇宙由来の2説で論争になっており、その謎を解く鍵になる可能性がある。 はやぶさ2が地球へ持ち帰ったリュウグウの試料は、小さい粒子や石など計約5・4グラムある。顕微鏡などを使った非破壊観察で、炭素や窒素を含む化合物の特徴が見つかっていたが、どんな物質かは特定できていなかった。 関係者によると、試料の一部を水や有機溶媒で溶かし、組成や含まれる化合物を詳しく分析した。その結果、試料の組成は炭素4%、水素1・2%、窒素0・17%と有機物に富んでおり、アミノ酸や脂肪酸、アミンなど、生命の材料に使われるさまざまな有機物や化合物が見つかった。アミノ酸だけで少なくとも十数種類あったという。
小惑星リュウグウがかつて彗星であった可能性を理論的に指摘〜小惑星探査機「はやぶさ2」が採取した小惑星物質の起源解明へ〜 2022年03月18日 公立大学法人 名古屋市立大学 国立大学法人 岡山大学 ◆研究のポイント 小惑星リュウグウの形成過程はよくわかっていませんでした。本研究では、小惑星リュウグウの「彗星起源説」に基づき、彗星が小惑星へと至る一連の過程を理論的にモデル化しました。短い期間で彗星から小惑星に至ることを示しました。現在のリュウグウの形状を説明するのに必要な自転速度を達成可能であることを示しました。本研究で示した理論モデルは、小惑星探査機「はやぶさ2」が地球に持ち帰った小惑星物質の分析結果と照らし合わせることで、太陽系における物質進化過程の解明に貢献することが期待されます。 名古屋市立大学大学院理学研究科の三浦均准教授は、岡山大学惑星物質研究所の中村栄三教授、国広卓准教授との共
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