プロダクション I.Gで『攻殻機動隊 S.A.C. 2nd GIG』および『攻殻機動隊 S.A.C. Solid State Society』の脚本に参加された櫻井圭記さんによる一冊。ブログでも何度か取り上げているのですが、いま見たら絶版になってる……好きな本なんだけどなぁ。 ともあれ、『フィロソフィア・ロボティカ』の副題にある「人間に近づくロボットに近づく人間」という一説が非常に気になっていて、それ以来「人間とロボットはほぼ同心円と言えるほど重なり合っていて、ほんの僅かな差しかなくなりつつあるのではないか?」という思いを強くしていました。仮にそうであれば、「ロボットを知ろう、ロボットと人間の違いを考えよう」という試みは、そのまま「人間とは何か」という問いとして私たちに跳ね返ってくることになります。 3年前に書いた記事でも引用したのですが、同書のこんな一説を引用しておきましょう: 我々はつ