この欄でも何度もお伝えしてきたが、震災後サイエンス・コミュニケーションが問われている。 原発事故をどう解釈するか、放射線の人体への影響はどうなのか… こうした人々の「知りたい」という要望はまさに切実であり、今だにそれは大きな要望でもある。 こんな中、重要な役割を果たしたのが、個人でボランティアとして情報発信を続けた、物理学者を中心とする科学者の方々だ。 早野龍五氏のtwitterのフォロアーは2000人台から震災後に15万人に増えた。この他、野尻美保子氏、菊池誠氏、水野義之氏、伊東乾氏なども、フォロアーが万の単位に達している。 それはウェブ2.0時代を表すものかも知れない。Twitterのようなツールを使い、科学者や専門知識のある人が情報を発信し、それが市民に伝わる。組織というより身軽な個人だから、状況に即座に対応できたのかもしれない。 しかし、それを手放しで喜んでばかりもいられない。 野