バレンタインチョコ欲しい! 田中です。 Iterateeの素晴らしいチュートリアルを見つけたので、今回はその翻訳をお届けしようと思います。以前、The Monad Reader Issue 16 のiterateeの記事をベースにした解説記事を書いたのですが、こちらの記事はかなり概念的なところから始まり、結構天下り的にiterateeの定義を受け入れていたのに対して、こちらの記事は、一貫して具体例からの抽象化で話が進み、また易しく書かれているので、比較的理解しやすいと思います。また、実際の実装に即して解説されていますので、読み終えて即実際に使ってみることが出来るでしょう。 このチュートリアルを書かれたMichael Snoymanという方は、現在YesodというHaskellのWebフレームワークを精力的に開発されています。Yesodには実際にiterateeがふんだんに用いられており、そ
iterateeって良く聞くけど何が良いの、と思ってるHaskellユーザのためのメモ。iterateeについては既に日本語の紹介が複数あるが、この記事では実装の詳細に立ち入らず、何が嬉しくてあんな奇妙なインタフェースになっているかについてだけ説明する。具体的なライブラリは使わず、出てくるHaskell風のコードは全て疑似コード。 データ源と処理の分離 iterateeは何をするものかを一言で言うと、データを取得しながら回すループを簡単に書くためのものだ。典型的には、ファイルやソケットからデータを受け取り、それを加工して、画面に出力したり統計を取ったりする。これを素朴に書くと、readやrecvをして、EOFを判定し、加工し、最終的な処理をするまでを一つのループ内で行うことになる。ループが大きくなってくるとこれは嫌なので、ループを分解して、データの取得、加工、最終処理をそれぞれ別々に書いて
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