【サンパウロ=外山尚之】南米の産油国ベネズエラで、与党と野党の指導者がそれぞれ「大統領」と「暫定大統領」への就任を宣言し、自らの正統性を主張する異常事態が続いている。トランプ米大統領は軍事介入の選択肢に言及、混乱は拡大の一途をたどっている。選挙への認識や憲法解釈で双方の主張は平行線をたどっており、事態収束の兆しは見えない。国際社会を巻き込む論争の争点となっているのが、マドゥロ大統領の正統性だ。
世の中 『『Reuters | Breaking International News & Views』へのコメント』へのコメント
ベネズエラ・カラカス(CNN) 南米ベネズエラで15日、23州の知事を選ぶ選挙が一斉に行われた。同国の大規模選挙は、デモ隊と警官隊の衝突で死者を出した7月の制憲議会選挙以来。 知事選が行われる23州のうち、現時点では3州を除くすべての州の知事が政府を支持している。しかし政治コンサルティング会社ユーラシア・グループによると、もし今回の選挙が公正に行われれば、18~21州で野党系の知事が選出される可能性もある。 投票日を前に野党側は、選管当局が政府寄りの候補者を後押しする目的で、投票を混乱させたり、野党の支持基盤地域にある投票所を別の場所に移したりしていると非難していた。 実際に15日の投票では、自分がどこで投票すればいいのか分からない有権者も多かった。投票所には長時間の行列ができた。 投票所の場所が変更になったという有権者の女性は、「多分、私に投票させたくないのかもしれない。それでも私たちは
【カラカス朴鐘珠】ベネズエラで憲法改正の草案作りを担う制憲議会が4日、招集された。三権を超越する最高権力機関となる制憲議会は5日から審議を開始し、野党連合が大勢を占める国会を廃止する決定を下すとみられる。与党派だけで構成される議会の発足に伴い、マドゥロ大統領が権限を掌握する事実上の独裁体制が確立した。 7月30日の選挙で当選した545人の議員は4日、カラカスの国会議事堂で就任を宣誓し、議長に女性のロドリゲス前外相(48)を選出した。ロドリゲス氏は制憲議会選に立候補するために外相を辞任。チャベス前政権時から重用され、マドゥロ大統領の側近として知られる。制憲議会議員はこの日、議事堂内の議場とは別の部屋に集まり、役職人事を互選した。制憲議会選には野党連合が選挙の正当性を認めず、立候補者を擁立しなかっ…
7月30日、政情不安が続くベネズエラで新憲法制定のための制憲議会選の投開票が行われ、反米左派のマドゥロ大統領(写真)率いる統一社会党が全545議席を獲得した。提供写真(2017年 ロイター/Handout via REUTERS) [カラカス 31日 ロイター] - 政情不安が続くベネズエラで30日、新憲法制定のための制憲議会選の投開票が行われ、反米左派のマドゥロ大統領率いる統一社会党が全545議席を獲得した。これにより与党は憲法改正や、野党が多数を占める国会の解散、不満分子の罷免などが可能になる。 与党ナンバー2のディオスダド・カベリョ氏は首都カラカスで「制憲議会はただちに仕事を始める」と宣言。「ついに制憲議会が誕生した!対話の場とできるよう、同胞に団結を求めたい」と述べた。
ベネズエラの首都カラカスで、制憲議会選挙に反対する反政府活動家らが手製爆弾を爆発させた直後の警察官ら(2017年7月30日撮影)。(c)AFP/Juan BARRETO 【7月31日 AFP】ベネズエラで30日、国内外から激しい批判を呼んでいる新憲法制定に向けた制憲議会選挙の投票が始まった。同国各地では暴力行為による死者が相次ぎ、候補者や野党幹部が射殺される事件も発生。首都カラカス(Caracas)などではデモ隊が治安当局と衝突する事態となった。 カラカスに住む女性はテレビ局「Vivo Play」に対し、同市内では兵士らが建物や市民に発砲していると証言し、「これは戦争」と語った。検察当局によると、29日夜から30日にかけて少なくとも9人が死亡し、4か月に及ぶ反政府デモでの死者数は約120人に増加した。 選挙日に起きた激しい騒乱は、同選挙をめぐる懸念を裏付ける形となった。 今回の選挙は、窮地
(2014年9月26日付 英フィナンシャル・タイムズ紙) ベネズエラはデフォルト(債務不履行)の瀬戸際に立っているかもしれない。アルゼンチン経済はダウン寸前だ。そして、汚職と景気後退入りした経済にうんざりしたブラジル国民は、間もなく野党の候補を大統領に選ぶかもしれない。 これらの国の共通点は何か? これから起きることの予兆である。南米の最も脆弱な経済国として、3カ国の現状は10年にわたる南米の好況期が終わりに近づいていることを示す明白な兆候だ。これは恐らく地域に重要な政治的変化も強いることになるだろう。 コモディティー景気と「ピンクの潮流」 10年前、中国が原動力となったコモディティー(商品)価格高騰が「ピンクの潮流(左派の台頭)」と重なった。 社会主義者のウゴ・チャベスがベネズエラ大統領で、アルゼンチンにはネストル・キルチネルとクリスティナ・フェルナンデスの夫婦コンビがおり、ブラジルには
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