メキシコ 米国からの食肉輸入を停止 米国の原産国表示義務化に抗議 農業情報研究所(WAPIC) 08.12.27 メキシコが9月30日に発効した米国の義務的原産国表示制度(COOL)に抗議、少なくとも30の米国食肉工場からの食肉輸入を停止した。 COOLは生鮮牛肉・豚肉などの一定食品の原産国表示を義務付けるもので、米国のスーパーや小売業者は輸入品の原産国も表示せねばならない。しかし、これは米国消費者の国産愛用を招き、とりわけ輸入畜産物を差別的に待遇するものとして、カナダやメキシコがWTOに提訴している。カナダ政府は今月1日にWTOに提訴した*。メキシコ政府は1週間前に提訴したばかりだが、紛争処理過程が始まる前に実力行使に出たということのようだ。 米国農務省の発表によると、メキシコに輸出できなくなった食肉工場には、スミスフィールド、タイソンフーズ、カーギル、コナグラ等大手食肉企業の多数の大規