衆院選で対決する安倍晋三首相(自民党総裁)と希望の党の小池百合子代表(東京都知事)。党首として批判合戦を繰り広げる一方、安全保障政策などをめぐっては、双方とも「大きな違いはない」と認め、選挙後の連携も視野に入れる。四半世紀近い政界の歩みで敵にも味方にもなった2人の関係が今後どうなるかは予断を許さない。 「当選したいがため党の名前を変える、人気がありそうな党に潜り込む。こんな話ばかりで、政策はそっちのけだ」。首相は14日、香川県坂出市での街頭演説でこう嘆いてみせた。首相は連日の遊説で、批判の矛先を主として民進党からの合流組に向け、小池氏個人へのあからさまな攻撃は控えている。 小池氏は、消費税増税凍結の主張や森友・加計学園問題への批判では安倍政権との対決色を前面に出すものの、「リアルな安保政策」を掲げ、憲法9条改正も排除しない姿勢を示す。13日には記者団に「是々非々の対応で進めていく」と、テー