湯川さんがこれまで「ネットは新聞を殺すのかblog」で書いてこられたことなどをベースにしたもの。「ブログってはやってるよね」というタイプの人、「ブログって何?」というタイプの人、「ブログなんてジャーナリズムの名に値しない」というタイプの人、主にそういう人たちに向けて書かれたものと理解した。3部構成で、第1部、第2部は、ネットをめぐるメディア論、参加型ジャーナリズム論などに関して、ひととおりの情報をコンパクトに整理したうえで、これが単なるうわべだけの動き、一部だけの動きなんかではないことを説明している。読みやすい。こういう「一人よがりでない文章」は、媒体に関わらず文章を書く人なら参考にしたいところ。 第3部はブログ界隈で関心を呼ぶかもしれない。題して「ネットにやられてたまるか」。既存メディア側からの反撃か、と思った人は、読んでから反論しよう。ご自身のものを含む記者ブログ炎上の話が出てくるが、