ウクライナをヤヌコビッチ大統領から救うには2010年8月10日発売号 アレクサンダー・モティル/ラトガーズ大学政治学教授 ■経済と政治の安定に努めるはずが・・・ 2010年2月、ウクライナのビクトル・ヤヌコビッチ元首相は見事な政治的カムバックを遂げた。2004年の大統領選で、ヤヌコビッチはレオニード・クチマ大統領の後継者として出馬した。だが選挙不正が明るみに出た結果、ビクトル・ユーシェンコとユリア・ティモシェンコ率いるオレンジ革命を誘発し、権力の座は泡沫の夢に終わった。あれからわずか5年後の2010年。自らが党首を務める地域党の青と白の旗に囲まれて、ウクライナ大統領に就任したのはヤヌコビッチその人だった。 オレンジ革命で誕生したウクライナ政府は、民衆が熱望する政治改革とヨーロッパへの迅速な統合を実現すると考えられていた。だがユーシェンコ大統領とティモシェンコ首相が常に衝突し、互いを批判し、
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