仏西部サンナゼールの造船所で撮影された世界最大の客船「ハーモニー・オブ・ザ・シーズ」の上部デッキ(2016年5月12日撮影)。(c)AFP/JEAN-SEBASTIEN EVRARD 韓国最大最強の財閥と言えばもちろんサムスングループだ。「危機管理」と「準備経営」で好業績を維持してきたが、うまくいかない企業もある。造船大手のサムスン重工業だ。 造船不況に海洋プラント事業の不振が加わり、巨額の赤字に陥った。銀行から再建案提出を求められる屈辱も味わっている。 「産業銀行“サムスン重工業自救案では不足” グループが支援しろという意味?」 2016年5月19日付の「朝鮮日報」はこんな大きな見出しの記事を掲載した。 サムスン重工業、「自救案」作成の屈辱 サムスン重工業は5月17日夜、主取引銀行である国策銀行の韓国産業銀行(KDB)に「自救案」すなわち「経営再建策」を提出した。これに対して、KDBが「