比較的若い世代は消費に意欲的だが、彼らが主な経済主体になるまでは、消費主導の成長モデルへの転換は待たねばならないかもしれない〔AFPBB News〕 この数年、中国の指導者たちは経済の「リバランス(再均衡)」を追求してきた。投資と輸出に基づく年来の成長モデルをサービスと国内消費に基づくモデルに置き換えるということだ。中国にとって、これは必要な移行だ。残念ながら、消費主導の成長は依然、遠い先の展望だ。 確かに、国内総生産(GDP)に対する国内消費の寄与度はこの2~3年で若干高まった。だが、これは主に、力強い消費の伸びではなく弱い投資需要を反映している。実際、蓄財は今もなお、中国家計の一番の目的だ。 そして、中国の経済構造と発達が不十分な金融市場、弱い福祉制度を考えると、将来予見できる限り、高水準の予備的貯蓄が続くだろう。 実際、消費を妨げている大きな要因は、比較的年配の中国人労働者が直面する