ベルギー・ブリュッセルで開かれた欧州連合(EU)とトルコの首脳会議後に写真撮影に臨む(左から)トルコのアフメト・ダウトオール首相、ドナルド・トゥスク欧州理事会常任議長(EU大統領)、欧州委員会のジャンクロード・ユンケル委員長(2016年3月18日撮影)。(c)AFP/THIERRY CHARLIER〔AFPBB News〕 EUは国境を固めるために、名声を賭けている。 本来それは形勢を一変させるはずだった。欧州連合(EU)とトルコが今年3月、欧州にやって来る亡命希望者の数の抑制を目指して合意したときには、EUの首脳や幹部の多くが慎重ながらも楽観的な見通しを描いていた。ドイツのアンゲラ・メルケル首相は、合意が「持続的な汎欧州的解決策」を提示したと述べた。 この合意では、EUが一部のトルコ国民に対するEU渡航時のビザ(入国査証)免除、難民援助への60億ユーロ拠出、トルコのEU加盟交渉の再開など