[1日 ロイター] - 核戦力による威嚇と、ウクライナとシリアにおける軍事作戦によって、世界の大国としての地位強化をもくろむロシアのプーチン大統領に対して、米国の次期政権は封じ込めと協調の両方が必要になるだろう。 うまくいけば、今後何年も事を容易に進めやすくなるかもしれない。なぜなら、世界の天然ガス市場における変化が、ロシアの経済的手段を弱めているからだ。外交政策に天然資源を利用するプーチン氏の「パイプライン政治」はもはや時代遅れとなる。 ロシアが欧州の天然ガス市場における自国の権益を最後まで手放さないことは明らかだ。欧州連合(EU)は先月、ロシアの政府系天然ガス大手ガスプロムに対し、中欧と東欧を結ぶオパール・パイプライン経由でのドイツへのガス輸送を認めた。ロシアは黒海とバルト海でのパイプライン建設も計画している。
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