安倍内閣では、重要な政策が前触れなく決定されている。写真は2019年2月の自民党大会での安倍晋三首相(撮影:尾形文繁) どうも安倍内閣は、重要な政策を何の前触れもなく、突然決めることが好きなようである。10月18日には国家安全保障会議の4大臣会合で、安倍晋三首相が自衛隊の中東派遣の検討を指示した。 実際に派遣するのかどうかあいまいな話だが、直後の記者会見で菅義偉官房長官がオマーン湾やアラビア海北部の公海などについて具体的に言及していることから、政府内部ではすでに派遣を前提に細かく検討していることがわかる。つまり「検討指示」であるが、実質的には派遣という結論が先にありきの話のようだ。 自民党は戦後長らくボトムアップ政治だった それにしてもなぜ、今なのか。ホルムズ海峡などで散発的にタンカーが何者かに攻撃される事件が起きているが、日本船主協会の関係者は「現地は深刻な状況ではなく、通常の航行をして
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