神戸市立王子動物園(同市灘区)は1日、飼育していたジャイアントパンダ「タンタン(旦旦)」(雌、28歳)が死んだと発表した。人間では100歳近くに相当し、国内最高齢だった。2020年に中国からの借り受け契約がいったん満了したが、新型コロナウイルス禍や、21年に見つかった心疾患の影響で返還が延期に。阪神・淡路大震災の5年後から24年近くを過ごした神戸で最期を迎えた。 3月31日深夜、心肺停止となり心臓マッサージなどの蘇生処置をしたが、同日午後11時56分に死んだことが確認された。心疾患に起因する衰弱死とみられ、詳しい死因は今後調査する。 タンタンは00年7月、日中共同繁殖飼育研究を目的に雄の初代「コウコウ(興興)」と来園。震災で被災した市民を元気づける存在となり、多くのファンに愛された。02年に来園した2代目コウコウとの人工授精に2度成功したが最初は死産で、08年に産んだ赤ちゃんも3日後に死ん