水についての話題をさらに・・・ ① チュニジア、カイラワンのグランドモスクは670年にマグレブ最古のモスクとして建設された。今あるのは、9世紀に再建されたものといわれるがそれにしても古い。塔や柱・彫刻など特色があるが、今回は床だけを注目していく。 このへこみは何だろうか? ↓ ここはもともと泉が湧いたと伝えられているが、砂漠近くの乾燥地では川さえ枯れてしまう。そんなところでは、中庭に降った雨は貯水池に集められるように大理石の床には微妙に傾斜がつけられて中央のこのへこみを通る。 まず深さのある円筒形に刻まれた目皿は、泥をとりさる。そして、この中に精巧な濾過装置が設けられていて、水を浄化する。こうして貴重な水は余すところなく地下の貯水槽にたまるようになっているのだ。 ② 次にペルシアはヤズドの金曜日のモスクの場合を見てみよう。 モスクの床に格子をはめ込んだところがあり、その下には水が引かれてい