名古屋市営地下鉄東山線の名古屋―伏見間に新たな駅を建設する構想について、河村たかし市長は26日、建設が想定される同市中村区柳橋地区の地下を視察した。 視察した地下は名古屋駅から約700メートル、伏見駅から約800メートルの場所。視察は営業運行が終わった未明に、市交通局職員や地元市議らと、伏見駅から線路を歩いて行った。 コンクリートの柱には「柳橋構造物」と書かれ、線路が敷石ではなく、コンクリートの上に敷かれるなど駅建設を想定していた痕跡が確認された。河村市長は「ここまでできていて、なぜ造らなかったのか、不思議だ」と感想を述べた。 同局によると、開業当時、駅建設に見合う利用客数が見込めないとして具体化しなかった。リニア中央新幹線開業に伴う名古屋駅周辺の再開発を機に建設を望む声が高まっているが、100億円ともいわれる費用などの課題がある。河村市長は「商売を盛り上げるため、駅は造った方がいい。予算