おしることぜんざい。 関東と関西では言い方が違うが、中山道あんこ旅の途中で草鞋を脱いだ信州・松本でワンダーなおしるこに遭遇した。 昼めし抜きで足が棒になるほど歩き回って、国宝・松本城にも登り、天守閣から松本城下を眺め、戦国⇒江戸⇒明治⇒大正⇒昭和⇒平成⇒令和を想いながら、あんこについて考える。 あんこには平和がよく似合う、と思う。 気持ちを穏やかにし、ささくれだった心にも温かい何かが刺さる(刺さらないことももちろんある)。 あんこの平穏力。 茶道とともに和菓子が発達したのも偶然ではない、と思う。 さて、そのワンダーなおしるこ。 城下町歩きは私の趣味だが、偶然、蔵造りのレトロな甘味処を見つけた。 「甘味 塩川喫茶部(しおかわきっさぶ)」。 不思議な店名に好奇心がむくむく。 お客の気配がない。ひょっとして休業か、恐るおそる引き戸を開けると、暗めの室内にご高齢の女将さんが一人、「4時でおしまいで
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