脂質の代謝に関わる酵素の遺伝子に変異があると、双極性障害(そううつ病)の発症リスクが上がることを、藤田保健衛生大などの研究チームが突き止め、24日付の米専門誌電子版に発表した。患者にオメガ3脂肪酸のドコサヘキサエン酸(DHA)などを投与し、遺伝子のタイプによって症状の変化に違いがあるか調べる臨床研究をしている。 研究チームの岩田仲生教授(精神医学)は「因果関係が分かれば、食事の工夫などで発症の予防や治療につながる可能性がある」と話した。 双極性障害はうつ状態とそう状態を繰り返す気分障害の一つで、国内の患者は数十万人とされる。