四半世紀ぶりに中国・北京を訪れた。正直、その変貌ぶりに驚いた。前回、私が降り立った北京空港は老朽化した薄暗い建物だった。2008年に供用開始された現在の北京首都国際空港第3ターミナルは、イギリス人建築家ノーマン・フォスター設計の洗練されたデザインだ。美しい印象の残る外観に明るく開放的な大空間は、世界中から大勢の人を迎え入れるのに相応しい空の玄関口と言えるだろう。 この巨大空港の年間旅客数は約9千万人と世界第2位を誇るが、処理能力が限界に近づいている。2019年には北京市の南方に、あらたにザハ・ハディド設計の世界最大規模となる北京大興国際空港が誕生するそうだ。新空港は7本の滑走路を有し、最終的には年間1億人以上の処理能力があるという。北京はふたつの巨大ハブ空港が併存する世界でも稀な都市になる。 当時の空港から都心に向う幹線道路は、古い自動車でひしめき合っていた。今日では空港まで北京地下鉄が乗
世界有数の巨大都市、東京では、自転車は14%もの交通分担率を得ている。もっと高い数字を自慢できる都市も他には有るが、世界中でも特に大きく人口が密集している都市で、一日の全トリップの14%が自転車で占められているのは本当に凄いことだ。東京はもっと誇って良い。 しかし、 これほど高い数字が有りながら、自転車通勤者の数は少ない。大きな理由は、速くて清潔で効率的な公共交通システムがあり、それが通勤者にとって、他の移動手段よりも都市の足として便利だということだ。西洋では多くの場合、日常生活での自転車利用率は自転車通勤者の数と密接な関係にあるが、東京の場合、企業は従業員の自転車通勤を抑制することに積極的で、自転車の平均トリップ距離は2kmに満たない。 では、 市民の大部分が電車で通勤する都市で、なぜ自転車が盛んに利用されているのだろうか? 日常生活の一体どこでそんなに自転車が使われていて、14%ものト
実際にいくつかの中国の都市を見てみると印象が変わった。悪名高き中国人のマナー問題はどこへいってしまったのだろう!? 撮影:筆者 <中国発シェアリングエコノミーは世界から注目を浴び、いよいよ日本にもシェアサイクル大手が進出。中国内外のメディアでマナー問題がボトルネックといわれてきたが、筆者が中国で目にした現実とは> 6月22日、中国のシェアサイクル大手「モバイク(摩拜単車)」が日本法人設立を発表した。早ければ7月にも福岡市で試験的なサービスを始める見通しだ。 今やシェアサイクルを始めとする「中国発シェアリングエコノミー」は世界から熱視線を集めている。6月1日には、「ネット界の女王」と呼ばれるメアリー・ミーカー氏(ベンチャーキャピタル「KPCB」パートナー)のリポート『インターネット・トレンド』の2017年版が公開されたが、中国IT企業の成長ジャンルとしてシェアリングエコノミーが挙げられていた
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