中田課長の過去が明らかになりました。下請けのソフトハウスを泣かせるのは当たり前、どんな手を使ってでも商談を取りにくるロムラン電子。中田課長はかつて、そこにいたのです。そのロムランが商談の1つに割り込んできました。同時並行で進む2 つの商談。様々な思惑や人間関係が入り乱れるなか、初受注をかけた第三営業部の戦いは最終局面を迎えました。 2004年9月末…あれから半年。 「あーあ。今日で上期も終わりか。9月だってのに朝から暑いよなあ。外回り行きたくねえ」 坊津君がぼやきながらオフィスに入ってきました。 「僕も行きたくないですー。でも今日は平成スタッフのサーバー設置ですからね。僕は立ち会わないと。ねぇ、一緒に行きましょうよ。坊津さん」早くからゴソゴソと準備をしていた猫柳君がうらめしそうにいいました。 「お前、嫌な仕事は全部、猫柳に押し付けてないか?」 桜井君がツッコミを入れます。 「違うよー。こい
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