まじめにコツコツ勉強しても、成績が思うように上がらないのはなぜなのか。近著『超「超」勉強法』が話題の野口悠紀雄さんは「学校の成績が悪い学生は、頭が悪いのではなく、やり方を間違えていることが多いのです。実はこれは、社会人になってからの仕事にも通じることでもあります」という──。(第5回/全7回) ※本稿は、野口悠紀雄『超「超」勉強法』(プレジデント社)の一部を再編集したものです。 なぜ成績が上がらないのか? 学校の成績が悪い学生は、頭が悪いのではありません。やり方を間違えているのです。人間の能力にそれほど差があるわけではありません。成績に差が生じるのは、方法に違いがあるからです。 成績は勉強時間に比例しません。それどころか、勉強の努力にも比例しません。同じ勉強時間、同じ努力であっても、努力の配分の仕方によって、結果には大きな差が生じてしまうのです。すべての努力が同じように報われるわけではあり