ず・ぼん―図書館とメディアの本 (12) 出版社/メーカー: ポット出版発売日: 2006/11メディア: 単行本 クリック: 5回この商品を含むブログ (5件) を見る 図書館関係の本ですが、偕成社社長の講演録が載っていたのでここで取り上げます。 戦後の児童書出版についての概観が述べられています。一般の読者にはあまりなじみのない児童書の商売としての面に触れられていたのが興味深かったです。 例えばハリポタの影響について、児童書の翻訳権が高騰し、並みの出版社*1では買えなくなったと負の面が指摘されています。 本来ならば児童書は家庭工業のように細々とつくっていたのが、世界経済の構図みたいなものに巻き込まれたことが、一番の不幸だったんじゃないかと思います。逆にそういう中で非常に大きなビッグビジネスを追う風潮も盛んになってきて、その一番の典型が『ハリー・ポッター』なわけです。(23ページより引用)
![「ず・ぼん⑫ 図書館とメディアの本」 - 児童書読書日記(仮)](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/156ca1bfeaf1f46ce3d9319aacbdad1198fe4680/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fimages-fe.ssl-images-amazon.com%2Fimages%2FI%2F515Im%252BiKL8L._SL160_.jpg)