10日発表の政府の経済危機対策について。 環境対策、資源政策などで見るべき部分もあるが、全体的にはなんというか、玉虫色である。 とくに雇用は新味がほとんどない。一言で言えば、単なるバラマキだろう。 バラマキが何でダメなのかというと、それが本質的な改革につながらない対症療法に 過ぎないからだ。 火事になっているのに火を消さないでエアコンつけようとしているような ものだから。それで喜ぶのは、もうすぐ寿命のお爺ちゃんだけだ。 ツケの先送りと言ったほうが、若い人には琴線に触れるか。 たとえば雇用調整金をばらまいて、それが労働市場の流動化につながるだろうか。 はじき出された人はむしろ参入のハードルが上がるだけ。極論すれば、次世代の負担で 逃げ切りたい人の背中を押してあげるようなものだ。 再就職のための職業訓練にしたって、そういうことは日本は以前からそれなりに力を入れて いる。問題は送り出す側でなく、