教育「再生」関連法案の一つとして、いま国会で審議中の教育職員免許法改定案とそれに関係する教育公務員特例法改定案は、教員免許を10年ごとに更新するというものである。いまどき採用期限付きの職業は聞いたことがないが、教員は10年ごとに職業資格を失うことになる。ある教員は「これでは私たち教員は、契約社員と同じゃないか」と私に憤懣をぶちまけるのだ。 教員に優秀な人材を確保するというのが政府の大命題であるにもかかわらず、教員は身分不安定な職業となり、優秀な人材は教員という職業を敬遠することになるだろう。すでに教員養成大学の志願者は軒並み減っているのだ。