→紀伊國屋書店で購入 「ギシギシと若者の心身を軋ませる構造をみつめるために」 いま日本で進行している、若年労働者に対する、国家、企業が総掛かりになって行っている、大規模な搾取の構造を描いた傑作である。 著者の本田由紀氏の専門は教育社会学。教育、仕事、家族の3領域にまたがる研究をしている。とくに「若者の現在」、若者の労働環境について関心を持ってきた。 本書は、この2年間にわたって様々な媒体に執筆してきた論文、コラムをまとめたものである。 目 次: まえがき Ⅰ 日本の教育は生き返ることができるのか 苛烈化する「平成学歴社会」 格差社会における教育の役割 <コラム> 教育再生会議を批判する <コラム> 議論なき「大改革」 <コラム> 「キャリア教育」だけなのか? Ⅱ 超能力主義(ハイパー・メリトクラシー)に抗う ポスト近代社会を生きる若者の「進路不安」 いまこそ専門高校の「復権」を――「柔軟