「またこれか」。児童ポルノ事件摘発のたびに繰り返し押収され、捜査員がうんざりする映像がある。 まだ10歳そこそこのあどけない少女が写った動画だ。撮影時期は昭和57年ごろとみられている。一部では「古典」とも言われ、マニアには根強い人気があるという。関連記事児童ポルノ改正案、衆院委で審議入り【主張】児童ポルノ 根絶へ所持規制は…記事本文の続き 警視庁は昨年11月、児童ポルノを販売目的で所持していたとして児童買春・児童ポルノ禁止法違反(提供目的所持)の疑いで、北海道の会社員(49)と、茨城県の県立高校臨時講師(33)を相次いで逮捕した。まったく接点がない2人だったが、持っていたわいせつな映像は同じ。「古典」の少女が写った作品だった。ともにネットオークションにDVDを出品して販売し、“小遣い”を稼いでいた。 警視庁の調べで、少女は当時11歳の日本人女児であることは確認されている。だが、どんな経緯で