ゴールデンウィーク前の記事で報じた麻疹(はしか)の流行が、関東地方で続いている。幸い、まだ死亡者は報告されていないが、15歳以上に限ってみると、調査開始以来、最大規模の流行があった2001年の流行時をはるかに上回っており、引き続き注意が必要だ(下図)。 【東京都健康安全研究センターの詳細データはこちら】 今回の流行は、大学生などの若者に多発しているのが特徴。大学構内での感染拡大を防ぐため、4月18日の創価大学を皮切りに、上智大学、日本大学の4学部、北里大学、駒澤大学、中央大学、専修大学などが次々に1~2週間の休講を決定した。 5月21日には、早稲田大学が北九州キャンパスなどをのぞく全学休講に踏み切り、スポーツ新聞のトップニュースとなった。 東京都健康安全研究センターの定点報告(25カ所の基幹定点医療機関)によると、直近の5月14日~5月20日の1週間に報告された15歳以上のはしか患者