声優でエッセイストの池澤春菜さん(38)が、初めての著書『乙女の読書道』(本の雑誌社)を上梓した。雑誌に寄稿したSFを中心とした書評やエッセーをまとめたものだが、実は、池澤さんの祖父は作家の福永武彦、父は芥川賞作家の池澤夏樹さんという“文学”の家系。「本がないと生きていられない」という本好きが本格執筆へ、結実の第一歩を踏み出した。 (文・竹縄昌 写真・矢島康弘) --SF、ファンタジーが好きというエネルギーを感じました 「あまりSFに偏るといけないと思って、バリエーションを豊かにしたつもりだったんですが、蓋を開けたら半分はSF。読書家の方には、いろんな本を満遍なく読まれる方ってたくさんいると思うんです。その同じ場所に私が入っていっても足りないところがあります。だったら偏っていて空回りするぐらいのエネルギーがあって、そんなに上手じゃないけど、伝わるという道の方がよいと思いました」 --反応は
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