【ロサンゼルス=中村将、北京=矢板明夫】日中戦争での対日抗戦を顕彰する「海外抗日戦争記念館」が、華僑系住民の多い米サンフランシスコ市内で、戦後70年となる来年9月に開設される計画が明らかになった。在米の著名な中国系女性実業家が準備を進めている。旧日本軍の残虐行為を印象づけることで、米国での新たな反日宣伝の拠点になることが懸念される。 中国メディアによると、中国国外で、日中戦争に特化した施設が本格的に設置されるのは初めて。 記念館の設置計画は、今月7日の記者会見で、カリフォルニア州在住の実業家、ローレンス・ファン(中国名・方李邦琴)氏が発表した。全米最大の規模を持つサンフランシスコ市のチャイナタウンで、低層ビルを改装し、公開される。 施設の設置目的について、ファン氏は「記念館では戦時中の日本軍の残虐行為を示す歴史的な写真と記録などを展示する」と説明した。 記念館の英文名称には「パシフィックウ