兵庫県尼崎市で2005年4月、乗客106人と運転士が死亡し、562人が負傷したJR福知山線脱線事故から25日で13年を迎えた。尼崎市久々知の事故現場では、早朝から献花台に花を手向ける人の列が続いた。 列車が激突した事故現場のマンションはアーチ状の屋根に覆われ、慰霊碑などの整備工事が今夏の完成に向けて進んでおり、様変わりした。長女の中村道子さん(当時40歳)を亡くした藤崎光子さん(78)=大阪市城東区=は建物を事故当時の姿のまま残すよう望んでいた。「加害者による現場破壊は許さない」と記したプラカードを手に訪れ、「JR西は事故を忘れさせよう、隠そう…