政府は2019年10月の消費増税に合わせて導入する軽減税率の財源に社会保障費から約1千億円を充てる方針だ。事業の終了で浮く事務費や過去の社会保障改革で生じた剰余分を回す。全体で約1兆円の軽減税率の財源にメドが立った形だ。軽減税率は10%に消費税率を引き上げた後も飲食料品や新聞などの税率を8%に据え置く仕組み。低所得者の医療や介護の負担を軽くする「総合合算制度
政府は2019年10月の消費増税に合わせて導入する軽減税率の財源に社会保障費から約1千億円を充てる方針だ。事業の終了で浮く事務費や過去の社会保障改革で生じた剰余分を回す。全体で約1兆円の軽減税率の財源にメドが立った形だ。軽減税率は10%に消費税率を引き上げた後も飲食料品や新聞などの税率を8%に据え置く仕組み。低所得者の医療や介護の負担を軽くする「総合合算制度
松本市は26日、市役所の生活保護課の窓口などを撮影する防犯カメラを来年1月に設置すると発表した。2月に来庁者が同課窓口で刃物をちらつかせるなどして公務執行妨害の疑いで逮捕された事件などを踏まえ、市は「犯罪防止が目的」と説明している。ただ、識者からは「生活保護申請の相談をしづらくなり、結果として憲法が保障する生存権を抑制する恐れがある」との指摘もある。 市は現在、市役所本庁舎と東庁舎の出入り口の計3カ所に防犯カメラを設置。新たに生活保護課のほか、障害福祉、保険、秘書、資産税、納税の各課前の廊下と、契約管財課の出入り口に各1台設置する。 市契約管財課によると、撮影した映像は7日間保存した後、順次上書きし、常時監視することはないという。同課は来庁者のプライバシー保護について「事件が起きた場合にしか見ない。目的は市民の安全確保だ」とする。 窓口には税金を滞納していたり、障害者の支援申請のために訪れ
タイ・サムットプラカーンの寺院で行われたアヌチャー・ターサコー選手の葬儀で、遺影を見つめるコーチのソムサック・ディールジジャルーン氏(2018年11月14日撮影)。(c)Romeo GACAD / AFP 【11月16日 AFP】チャンピオン、名声、富を夢見て、タイの伝統的な格闘技ムエタイの試合で戦っている子どもたち──。その数は数千人に上るともみられているが、このほど、チャリティーマッチに出場した13歳のムエタイ選手が死亡したことを受け、子どものうちから試合に出ることの是非についてタイ国内で議論が高まっている。 数百年の歴史があるとされるムエタイは、膝、拳、肘など体の部位8か所を使って相手と戦う格闘技だ。タイでは事実上の国技となっており、ムエタイに誇りを持つ人も多い。 タイの軍事政権は現在、スポーツ関連法規の見直しを行っている最中で、改正案では12歳未満の子どもの接触型スポーツへの出場を
ムエタイの試合で頭部を連打されて死亡したアヌチャー・ターサコー選手の葬儀が行われたタイ・サムットプラカーンの寺院に置かれたアヌチャー選手のひつぎと遺影(2018年11月14日撮影)。(c)Romeo GACAD / AFP 【11月14日 AFP】タイの格闘技ムエタイのチャリティー試合に出場した13歳の選手が死亡し、国内では子どもの試合禁止を求める声が再燃している。 ムエタイはタイで非常に人気のあるスポーツで、富と名声を求めて多くの選手が若いうちからこの競技を始める。しかし10歳未満の子どもがヘッドギア(頭部を保護する防具)を着用せずにムエタイの試合に出場して頭に蹴りや肘突きの技を受けることが多く、しばしば批判されてきた。さらに貧困家庭の子どもがムエタイで家計を支えたり、リングサイドで試合を対象にしたギャンブルが白熱したりすることも問題視されてきた。 タイの首都バンコクの南に接するサムット
外国人労働者の受け入れを拡大する入管難民法などの改正案は二十一日、衆院法務委員会で実質審議入りした。法務省は、失踪した外国人技能実習生に対する調査結果に誤りがあったことを陳謝する一方、失踪の主な原因が「より高い賃金を求めて」だったとの見解は維持した。野党側は、失踪は実習生に原因があるかのような表現だと批判。調査結果の一部を閲覧した集計を基に、失踪者の約八割は最低賃金以下で働いていたとして反論した。(坂田奈央、村上一樹) 問題となっている調査は、失踪後に摘発された二千八百七十人から聴き取った二〇一七年の調査。同省は当初、約87%が「より高い賃金を求めて」失踪したとしていたが、約67%に訂正した。法務委で山下貴司法相は、この点を「おわびしたい」と謝罪。国会答弁の修正には応じなかった。 法務省は、失踪の原因について新たな見解も示した。従来の見解にあった「技能実習を出稼ぎ労働の機会と捉え」という表
南米一の大国ブラジルで来年1月、新大統領に極右、社会自由党のジャイル・ボルソナロ下院議員(63)が就任する。差別的な発言やソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)を活用する政治手法などがトランプ米大統領と共通し、「ブラジルのトランプ」と呼ばれる異色の人物だ。過去4回の大統領選で勝利した左派、労働党の候補者が敗北した背景には、汚職への不満や深刻な治安の悪化があった。 現在の大統領は中道右派、ブラジル民主運動党のミシェル・テメル氏(78)。ただテメル氏は、ルセフ前大統領(70)が政府会計を不正操作した罪で罷免されたことを受け、2016年に副大統領から昇格した大統領であり、国民の直接選挙を経ていない。それまでは2002年にルラ元大統領(73)が初当選して以降、4回連続で労働党の候補者が勝っていた。
千葉県市原市が生活保護受給者や身元が分からない人の遺骨57体を庁舎内のロッカーに保管していたことが同市への取材で判明した。保管が3年以上に及んだ遺骨もあり、同市は厚生労働省に「不適切だった」と報告。識者は「死者を冒とくする行為だ」と指摘している。【加藤昌平】 独り身で遺体の引き取り手がない生活保護受給者や身元不明者の遺体は生活保護法や墓地埋葬法などに基づき市区町村が火葬から埋葬まで行うことになっている。同市は斎場で火葬後、引き取り先を探す間、遺骨を庁内の一室のロッカーで保管。この部屋には就労支援員4人が常駐し、生活保護や就労支援の相談に応じ、ロッカーは入り口付近にあった。3カ月ごとに合葬墓に移すことになっていたが、2017年4月に担当者が代わった際に引き継ぎがなされず、庁舎内に保管され…
健康保険証に、「ジェネリック医薬品を希望します」という小さなシールを貼っている。特許が切れた薬の後発品で、値段が安い。主成分は同じだから抵抗なく選んでいる ▼一方、家族はシールを貼っていない。製法や材料まで全く同じではないから、効果と安全性を心配する専門家もいる。家族でも、それぞれの選択がある ▼生活保護を受けている人は今月、薬を選ぶその権利を奪われた。法改正で後発薬の使用が実質義務になった。医療費が全額公費だから、抑制する必要があると厚労省は説明する ▼医療費抑制は国家的課題。後発薬のメリットがそんなに大きいなら、一律義務化した方がいい。「生活保護を受けている患者だけは安い薬で我慢しろ」というのは明白な差別である ▼厚労省がこの件で一般の意見を募集した。やはり「人権侵害だ」という批判が多いものの、無料だから不要な受診をしている、と決めつける声もある。一部の事例を基に弱者全体をたたくバッシ
安倍晋三首相は2日に行う自民党役員人事と内閣改造で、党四役の選挙対策委員長には甘利明・元経済再生相、総務会長に加藤勝信・厚生労働相をあてる方針を固めた。党憲法改正推進本部長には下村博文・元文部科学相を就ける。自民党憲法改正案の早期提出を見据えた布陣といえる。 甘利氏は首相の盟友で麻生派に所属。党総裁選で首相陣営の事務総長を務めた。論功行賞で重要ポストを検討したが、2016年1月に現金授受問題で経済再生相を辞任し、あっせん利得処罰法違反などの疑いで告発され、東京地検が不起訴処分(嫌疑不十分)とした経緯もあり、選対委員長に落ち着いた。 加藤氏は総裁選の対応が衆参で分かれた竹下派に所属。首相のもとで官房副長官を務めるなど側近の一人だ。下村氏は細田派で、首相に近い。憲法改正案を議論、了承する機関のトップに首相側近をあてることで、議論の加速を促す考えとみられる。 すでに固まっていた二階俊博幹事長と岸
メキシコ中部ハリスコ州トラケパケにある法医学研究所の外れで、身元不明の遺体を積載した2台のトレーラーから漂う悪臭のため、鼻を覆う女性(2018年9月20日撮影)。(c)AFP PHOTO / Ulises Ruiz 【9月22日 AFP】メキシコ西部ハリスコ(Jalisco)州の州都グアダラハラ(Guadalajara)で、遺体安置所が飽和状態となったために身元不明の遺体が冷凍トレーラーにのせられ、行く先々で異臭がすると住民から苦情を受けているニュースが報じられたことを受け、同国各地から今週、行方不明者の家族が集まっている。 メキシコは麻薬カルテル絡みの暴力事件が後を絶たず、3万6000人超が行方不明になっており、「失踪者」の家族は数か月、さらには数年にわたり、実りのない捜索を続けている。国内第2の都市グアダラハラは、国内有数の巨大麻薬組織「ハリスコ新世代(Jalisco New Gene
20日の自民党総裁選は安倍晋三首相が連続3選を果たしたが、最近は「安倍一強」のおごりと緩みが目立つ。同党議員の失言・暴言に傷つけられた市民らは「セクハラや身内への甘さ返上を」「格差、弱者に目を向けて」と注文する。(辻渕智之、原田遼)
インターネットに援助交際を持ちかける書き込みをしたとして「サイバー補導」される少女(中央)=大阪市天王寺区で8月、宮川佐知子撮影(画像の一部を加工しています) インターネットで援助交際などを持ちかける書き込みを見つけ、少女らと待ち合わせをして直接指導する「サイバー補導」に、全国の警察が力を入れている。SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)を通じて犯罪に巻き込まれる子どもが増えており、夏休み中に補導を強化している大阪府警の捜査員に同行した。 8月上旬の午後。観光客らが行き交うJR天王寺駅(大阪市天王寺区)に、サラリーマン風の中年男性がいた。男性が花柄のスカートを着た少女を見つけて声をかけると、少女は「携帯(電話)の人ですよね」と応じ、一緒に歩き出した。その数秒後。近くに潜んでいた男女数人が取り囲んだ。「警察です」。中年男性が警察手帳を見せると少女は驚き、促されるまま近くの捜査車両に
中国・北京市内の病院で、ベッドに横たわる赤ちゃんたち(2008年12月1日撮影、資料写真)。(c)AFP PHOTO / FREDERIC J. BROWN 【8月19日 AFP】少子高齢化に直面している中国の出生率上昇を図るべく、子どもがいなかったり、いても2人未満の場合に「母親基金」への拠出金を支払わせる案を経済学者2人が提言し、ソーシャルメディアで激しい論議を巻き起こした。 南京大学(Nanjing University)の劉志彪(Liu Zhibiao)教授と張曄(Zhang Ye)教授は17日付の新華日報(Xinhua Daily)で、40歳未満で子どもが2人未満の人々に毎年、基金への拠出を義務付けることを提案。「2人以上子どもができたら基金に支援金を申請し、妊娠期間中の女性や家族の収入減少を穴埋めできる形にする」とした。また、子どもが2人未満の人々には退職時に拠出金を引き出せる
ホーム 雨宮処凛がゆく! 第453回:「小田原ジャンパー事件」、その後〜「誰もやりたがらない仕事」から、「もっともやりがいのある仕事」へ。の巻(雨宮処凛) 歴史的な、記念すべき集会だった。 その日、何人もからそんな声をかけられた。私もまったく同じ思いだった。貧困問題にかかわり始めてから12年。こんな日が来るなんて、望んではいたけど「無理だろう」となかば諦めてもいた。 その「記念すべき」集会とは、7月14日に開催された「生活保護行政は変えられる! 〜小田原市などの取り組みから〜」。 昨年1月、小田原市の生活保護ケースワーカーらが「保護なめんな」などと書かれたジャンパーを着用していたことが大きく報じられ、批判を浴びた。この連載(第403回)でも書いたように、私は「生活保護問題対策全国会議」の一員として2017年1月24日、小田原市に申し入れをし、再発防止のための意見交換をした。 07年、生活保
自民党・杉田水脈氏の「『LGBT』支援の度が過ぎる」という記事が大きな批判を浴びている。「新潮45」8月号に掲載された記事だ。この中で、杉田氏は「そもそも日本には、同性愛の人たちに対して『非国民だ!』という風潮」はなく、「寛容な社会」とした上で、以下のように記している。 「例えば、子育て支援や子供ができないカップルへの不妊治療に税金を使うというのであれば、少子化対策のためにお金を使うという大義名分があります。しかし、LGBTのカップルのために税金を使うことに賛同が得られるものでしょうか。彼ら彼女らは子供を作らない、つまり『生産性』がないのです。そこに税金を投入することが果たしていのかどうか」 生産性。この言葉に多くの人がぎょっとしたからこそ、批判の声は広がったのだろう。27日には、自民党本部前で抗議集会が開催され、5000人が集まったという。 生産性があるか、ないか。 あまりにも身も蓋もな
手のひらの薬を見るHIV感染患者の13歳少女(2015年11月9日撮影、資料写真)。(c)AFP PHOTO / Simon MAINA 【7月26日 AFP】世界では約3分に1人の割合で、15~19歳の少女たちがHIV(ヒト免疫不全ウイルス)に感染している。国連(UN)が25日、報告書を発表し、男女不平等によって助長される「危機」に警鐘を鳴らした。 オランダ・アムステルダムで開催の第22回国際エイズ会議(International AIDS Conference)で公表されたデータによると、2017年にHIVに感染した15~19歳の3分の2は少女だった。HIVは、エイズ(AIDS、後天性免疫不全症候群)を引き起こす 国連児童基金(ユニセフ、UNICEF)のヘンリエッタ・フォア(Henrietta Fore)事務局長は、事態は危機的状況にあるとし、「多くの国では、女性や少女たちが必要な情報
イメージ写真 (c)朝日新聞社この記事の写真をすべて見る 『キャバ嬢なめんな。』の筆者の布施えり子さん(撮影/玉井美世子) 東京都渋谷区にあるキャバクラ・ユニオンの事務所に、警視庁赤坂署が家宅捜索に踏み切ったのは7月11日のことだ。 【写真】『キャバ嬢なめんな。』筆者の布施えり子さん 容疑事実は、昨年12月にユニオンが賃金未払いのあったキャバクラ店に争議活動を行った際、黒服の従業員とトラブルになって傷害を負わせたというもの。暴力を振るったとされる組合員も事情聴取を受けた。 ユニオン共同代表の一人で、著書に『キャバ嬢なめんな。』がある布施えり子さんは、首をかしげる。 「争議になった店とは最終的に労使間で和解協定を結び、円満に妥結しています。なぜ半年以上も経って突然、捜索を受けるのか。当時、店側が呼んだ赤坂署の警察官が3人ほど立ち会っていたのです。今回、警察官15人ほどが5時間以上も捜索を行い
はてなブロガーとして、あまりに衝撃的な事件が起きた。 被害者と加害者が互いを認識し、加害者が犯行声明(未確定)を残したのが、「はてな」のサービス内だったという事件だ。 福岡刺殺事件の詳細 6月24日20時ごろ、福岡市の起業家支援施設(大名小跡地)で、セミナー終了後に講師が、トイレで男に背中や胸、首などを何度も刺されて死亡した。 刺殺された岡本さん、「Hagex」の名でブログ:朝日新聞デジタル 事件当時、施設管理者が「救急車を呼んでくれ」という声を聞いてトイレに向かうと、血だらけの岡本さんと、松本容疑者が出てきた。管理者が追いかけたが、松本容疑者は自転車で逃走。約3時間後、福岡市東区内の交番に出頭し、「人を刺した」と話したという。バッグの中に血のついたナイフを持っており、県警が事情を聴いていた。 ITセミナー講師死亡 逮捕の男 背中や胸を何度も刺したか | NHKニュース セミナー詳細 ネッ
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