9月19日、ファイア・アイは攻撃キャンペーン「オペレーション・クアンタム・エンタングルメント」(量子もつれ効果)と、「APT12」との関連性が疑われる攻撃キャンペーンについて、記者発表会を開催した。日本企業などを標的とするこれら攻撃では、ツールや攻撃手法に多くの共通点が見られ、攻撃者のトレーニングやツール供給を行なう犯罪組織の存在も見え隠れする。 攻撃グループは違うが、根っこは1つ? 標的型攻撃対策ソリューションを提供するファイア・アイは、日本企業を標的としたサイバー攻撃を最近いくつか観測した。 1つは、「オペレーション・クアンタム・エンタングルメント」。江蘇省を作戦拠点にする攻撃グループ「DragonOK」と、広東省を作戦拠点とする「Moafee」によるサイバー攻撃の総称で、物理的に離れた地域にありながらツールや攻撃手法などに多くの共通点があることから、特殊な相関関係を持つ量子で一方を測