2011年3月3日のブックマーク (2件)

  • 逆セカイ系から見た私 ゼロ年代のジャンル史論 - 感情レヴュー

    私は「エヴァ」にも「lain」にもノれませんでした。疎外と孤独を扱っていればアニメやゲームとして認められてしまうところが、この業界の19世紀的な幼稚さです。あの手のモノが、ぼくは大ッッ嫌いです。(『伊藤計劃記録』伊藤計劃、二〇一〇年) 1 このところ、批評の世界ではゼロ年代の表現史を総括する言説が増えている。そのきっかけとなったのは周知の通り宇野常寛の『ゼロ年代の想像力』(二〇〇八年)だが、それに対してはこれまで賛否両論あった。とりわけ問題になっているのは、そこで宇野が問題にしたセカイ系なる概念だ。稿は、この概念が流行し、また衰退していく時代の文学表現について、ジャンル論・ジャンル史の観点からまとめるものである。 まずは、宇野を批判的にとらえながら、セカイ系を総括した前島賢の『セカイ系とは何か ポスト・エヴァオタク史』(二〇一〇年)を手引きにして議論をはじめることにしたい。 通常考えら

    逆セカイ系から見た私 ゼロ年代のジャンル史論 - 感情レヴュー
  • ネットワークのむこう

    ネットワークのむこう IT革命が世界を変えると息巻く人も、もうITは終わったと叫ぶ人も、そんなもの最初からねーよとつぶやく人も、なぜかインターネットはホームページとe-コマースしかないと思ってるみたいに見えるのはなぜだろう。確かに、ガースナーが「インターネットはコミュニケーションの道具じゃない、ビジネスの道具なんだ」そう宣言したとき、e-Bizが始まった。そう、インターネットはビジネスにも使える。でも、それだけじゃないでしょ。 森さん、メール使ったことありますか? 堺屋さん、掲示板に書きこみしたことありますか? ネットワークゲームやチャットの経験は? 掲示板に書き込んだ翌日、ドキドキしながらブックマークを開けたことがありますか? 画面上を走るチャットの文字を見ながら、ネットワークの向こう側でキーボードを叩く誰かに思いを馳せたことは? もしIT革命と称するものがあるとすれば、それはまずなによ

    KASUKA
    KASUKA 2011/03/03
    「ネットを通じてぼくらは初めて「他者」と出会ったんじゃないだろうか。ぼくらは始めて「あなた」じゃなくて「だれか」と出会った。」