【ソウル=井上宗典】韓国政府は1日、産経新聞が8月31日に電子版で掲載した韓国外交批判のコラムについて、同新聞に記事の削除と再発防止を求めた。 産経新聞広報部によると、駐日韓国大使館の職員が1日、同新聞東京本社を訪れ、「韓国外交、政策全般に理解の不足、認識の違いがある」と発言。「日韓関係に否定的な影響がある」とも述べた。 コラムは「米中二股 韓国が断ち切れぬ『民族の悪い遺産』」と題し、同紙の政治部専門委員が執筆。朴槿恵(パククネ)大統領が3日に北京で行われる中国の「抗日戦争勝利70年」記念式の軍事パレードに出席することなどを挙げ、韓国外交は「事大主義」で、「強国に弱国が付き従う外交形態」と指摘した。 また、「李氏朝鮮には、朴大統領のような女性の権力者がいた」とし、朝鮮王朝の王妃・閔妃(ミンビ)(明成皇后)(1851~95年)の生涯を紹介した。閔妃は朝鮮王朝の末期、排日政策を取ろうとしたが、