加計学園の獣医学部新設を巡る疑惑についての閉会中審査が24、25の両日、衆参両院で開かれることが決まった。ようやく安倍晋三首相の出席を得ての開催となったわけだが、新しい証拠が出てこない限り真相解明にはつながらないだろう。 注目は前川前次官と和泉補佐官の対決のみか 野党が拠り所としている一連の文部科学省の内部文書は、いわば二次情報だ。「総理の意向」「官邸の最高レベルが言っている」などと書かれてはいるが、直接、指示を受けた本人が作成した文書ではない。いわば、「又聞き」という二次情報。何度も同じような表現が出てくることを考えると、官邸の意向があった蓋然性はあるものの、文書に登場する官邸幹部が認めない限り「総理の指示」があったと断ずることはできない。見方によっては、加計学園の理事長が首相の親しい友人であることを慮った周囲の忖度とも受け取れる。あるいは、獣医学部を国家戦略特区の目玉にするために首相が
衆議院議長 大島理森 殿 衆議院議員宮本徹君提出国家戦略特区による獣医学部新設に関する質問に対し、別紙答弁書を送付する。 衆議院議員宮本徹君提出国家戦略特区による獣医学部新設に関する質問に対する答弁書 一について お尋ねの「今治市の提案」と「京都府の提案」の「比較検討」は、平成二十八年十二月下旬から年末年始にかけて、山本内閣府特命担当大臣(地方創生)(当時)と内閣府の担当者との内部の打合せにおいて行ったものであり、その際の記録は作成していない。 二から八までについて お尋ねの「「意見」の論点」の意味するところが明らかではないため、これについてお答えすることは困難であるが、御指摘の「京都府と今治市の比較検討」に当たって、国家戦略特別区域諮問会議の有識者議員及び国家戦略特区ワーキンググループの委員から御意見を伺っており、その内容については、平成二十九年六月十三日に当該有識者議員から示された「国
国家戦略特区による獣医学部新設に関する質問主意書 国家戦略特区による獣医学部新設をめぐっては、今治市(加計学園側)と京都府・京都産業大学が具体的な提案をしていたが、この間、政府は二千十六年十二月下旬に、今治の提案と京都の提案を比較して、今治の提案の方が、「教員の確保の道筋が立っている」など「熟度が高い」ので今治市を選定したと国会で説明してきた(六月十三日参議院内閣委員会、山本幸三大臣答弁等)。 ところが、先日公表された大学設置・学校法人審議会の審査意見によれば、岡山理科大学獣医学部(加計学園)の設置申請に対して、一回目の審査意見(第一次)として、教員配置について「カリキュラムの実現可能性に疑義がある」と指摘する等、七つの「是正意見」をつけ、根本的に見直さなければ不認可となる「警告」の意見をつけていた。この大学設置・学校法人審議会の審査意見は、今治の提案の方について「教員の確保の道筋が立って
学校法人「加計学園」(岡山市)の愛媛県今治市への獣医学部新設計画に関連し、同様に獣医学部新設を目指していた京都産業大学(京都市)は14日、獣医学部の新設を断念し、新たに生命科学部(仮称)を開設すると明らかにした。京産大が獣医学部新設の断念やその経緯を公表したのは初めて。 ■京産大「国際水準に資する教員を確保ムリ」 京産大によると、平成16(2004)年に獣医学部の設置構想を打ち出し、昨年3月には京都府と連携して国家戦略特区に基づく獣医学部の新設を提案していたが、最終的には申請を見送った。その結果、今年1月に事業者として学校法人「加計学園」(岡山市)が認定された。 この日記者会見した京産大の黒坂光副学長は、今年1月上旬に内閣府などの告示で獣医学部の開学時期が平成30年4月だと知ったとし、「教員の確保などを考えると、タイトなスケジュールだった」と申請を見送った理由を明らかにした。 将来的な設置
京都産業大(京都市)は14日、記者会見を開き、国家戦略特区を活用して計画していた獣医学部の新設を断念すると発表した。黒坂光副学長は、政府が決めた2018年開設のスケジュールについて「準備期間が足りなかった」と述べ、「国際水準に資する教員の確保が極めて難しい」として、将来的にも開設を目指す考えがないことを明らかにした。 京産大は、学校法人「加計(かけ)学園」(岡山市)と競い合う形で獣医学部新設を希望。昨年3月に新設計画を国家戦略特区の会議で提案したが、特区諮問会議が昨年11月、広域的に獣医師系養成大学等が存在しない地域に限り新設を認める方針を決めたことで事実上、除外される形になった。さらに今年1月、内閣府と文部科学省が18年度開設の1校に限り認めると発表。京産大は学部を開設する事業者への応募を見送り、加計学園が…
平 成 2 2 年 8 月 5 日 社団法人 日 本 獣 医 師 会 「 特 区 提 案 」 に よ る 大 学 獣 医 学 部 の 新 設 に つ い て (1)今治市及び愛媛県から、構造改革特区・地域再生の提案により、 「今 治市への大学獣医学部の設置認可」の要望が再三に渡り提出されていま す。 (2) 「特区提案」の経過には種々の変遷がありますが、当初は、①「大学・ 企業誘致による地域再生」のため、次に、②「四国への獣医学部の設置 による四国の高校生の教育の機会を高める。 」 、③「四国ブロックの獣医 師不足の緩和を図る。 」 、④「世界水準の獣医学部の設置により獣医師を 養成し、四国ブロックの獣医師不足を解消する。 」また、最近において は、⑤「新成長戦略には獣医師養成の在り方が示されなかったため、四 国の獣医師不足を解消し、地域研究機能の充実と今治市の拠点都市再生 を図る。 」た
公益社団法人 日本獣医師会 〒107-0062 東京都港区南青山1-1-1 新青山ビル西館23階 TEL 03-3475-1601 新年明けましておめでとうございます。 本年は丁酉(ひのと とり)であり、大きく羽ばたく年にしたいものと願っています。 しかし、残念ながら本年最初の会長短信は、極めて不条理なお知らせから始めなければなりません。 昨年11月の「春夏秋冬(40)」でお伝えしましたが、11月9日、国家戦略特区諮問会議が開催され、「広域的に獣医師系養成大学等の存在しない地域に限り獣医学部の新設を可能とするための関係制度の改正を、直ちに行う。」ことが決定されました。 そして、11月18日から12月17日までの1カ月間、国家戦略特区による内閣総理大臣の認定を受けた獣医学部の設置について、獣医学部の新設・定員増を認めないとする大学設置認可基準の適用外とするための文部科学省告示改正についてのパ
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